2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
「………っ!」
“クロックアップ”。
タキオン粒子を全身に駆け巡らせることで、時間流を自在に活動できるマスクドライダーシステム固有の機能。
簡単に言ってしまえば、時間の流れが異なる世界に突入し、そこから対象を一方的に攻撃出来る能力である。
近年ではクロックアップに追随できる程度の加速能力の普及により対処出来てしまう場合もあるが、クロックアップにはクロックアップやその上位互換の能力が無ければ対応は困難である。
数々の世界を救った世界の破壊者・ディケイドとはいえ、能力を要であるカードごと武装を奪われた今、クロックアップの前に為す術もなく攻撃を受け続けるしかない。
「これで決める…………!」
一方的に攻撃出来る状態とはいえ、長々となぶる趣味はない。
ディケイドに肉薄すると奪ったライドブッカーを振り下ろす。
しかし…………!
「…………っ!」
突如として現れた銀色のオーロラのようなものに私の体は拘束されてしまう。
「…………返して貰おうか」
───ディケイドの声が聞こえる。
時間の流れが異なる世界……通称・クロックアップの世界では、同じくクロックアップの世界に入ったものの声しか聞こえない。
クロックアップの世界にいるのは私ひとり。
ディケイドの声が私に聞こえる訳などないのだ。
その直後、私の手からライドブッカーが消え、奴の手にライドブッカーが収まった。
「っ!!」
《CLOCK OVER》
刹那、強烈な一撃と共に私の体は大きく仰け反り、クロックアップが解除される。
「くっ………!まさかクロックアップ中に攻撃を当てられるなんて………!」
「甘く見られたもんだ。
クロックアップを使えば………俺からカードや武器を奪えば、この俺に勝てるとでも思ったのか?」
──そうだ、この男は“世界の破壊者”。
我々の世界の常識や概念すら問答無用で破壊する規格外の相手だ。
甘く見ていた訳でも、神龍としての自分の力に慢心していた訳でもない。
ただ、想定以上にその力が強力だったのだ。
「なるほどね………お姉ちゃんが、私を直々に送る訳だよ」
私は残った専用武器………クナイ形態のツヴァイを構え、奴を見据えるのであった。
“クロックアップ”。
タキオン粒子を全身に駆け巡らせることで、時間流を自在に活動できるマスクドライダーシステム固有の機能。
簡単に言ってしまえば、時間の流れが異なる世界に突入し、そこから対象を一方的に攻撃出来る能力である。
近年ではクロックアップに追随できる程度の加速能力の普及により対処出来てしまう場合もあるが、クロックアップにはクロックアップやその上位互換の能力が無ければ対応は困難である。
数々の世界を救った世界の破壊者・ディケイドとはいえ、能力を要であるカードごと武装を奪われた今、クロックアップの前に為す術もなく攻撃を受け続けるしかない。
「これで決める…………!」
一方的に攻撃出来る状態とはいえ、長々となぶる趣味はない。
ディケイドに肉薄すると奪ったライドブッカーを振り下ろす。
しかし…………!
「…………っ!」
突如として現れた銀色のオーロラのようなものに私の体は拘束されてしまう。
「…………返して貰おうか」
───ディケイドの声が聞こえる。
時間の流れが異なる世界……通称・クロックアップの世界では、同じくクロックアップの世界に入ったものの声しか聞こえない。
クロックアップの世界にいるのは私ひとり。
ディケイドの声が私に聞こえる訳などないのだ。
その直後、私の手からライドブッカーが消え、奴の手にライドブッカーが収まった。
「っ!!」
《CLOCK OVER》
刹那、強烈な一撃と共に私の体は大きく仰け反り、クロックアップが解除される。
「くっ………!まさかクロックアップ中に攻撃を当てられるなんて………!」
「甘く見られたもんだ。
クロックアップを使えば………俺からカードや武器を奪えば、この俺に勝てるとでも思ったのか?」
──そうだ、この男は“世界の破壊者”。
我々の世界の常識や概念すら問答無用で破壊する規格外の相手だ。
甘く見ていた訳でも、神龍としての自分の力に慢心していた訳でもない。
ただ、想定以上にその力が強力だったのだ。
「なるほどね………お姉ちゃんが、私を直々に送る訳だよ」
私は残った専用武器………クナイ形態のツヴァイを構え、奴を見据えるのであった。