2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
──DESPAIR SIDE ──
「「はぁぁっ!」」
ぶつかり合う力と力。意思と意思。
私……ネスとノゾミ・ナカムラは互いにエクスライザーを用いてデュアルフュージョンを果たした。
そして、その力を用いての戦いは未だに続いている。
《CYCLONE!HEAT!MAXIMUM-DRIVE!!》
2本のガイアメモリによって発生する炎の竜巻。
触れるもの全てを飲み込み、焼き払い捻じ切る一撃。
それは私を中心として広がっていき、奴に迫る。
《ときめきっ!トルネード!ヒート!》
だが、それに対抗するかのように奴も炎の竜巻を発生させ、私の炎の竜巻を相殺させてしまった。
「………なるほど」
しかし、この魔法はデュアルフュージョンによって奴と融合したライダー……『ウィザード』のものでも、ましてや奴の変身体である『ホープ』のものでもない。
これは黄金の魔法使い……『ソーサラー』の魔法だ。
確かに奴はエクスプロージョンの魔法を使っていたあたり、それなりの魔力はあるものの、奴の魔力などたかが知れている。
確かに指輪の魔法使いたちのリングはアーキタイプの古の魔法使いのドライバーを除いてそれぞれで互換性があるため、ソーサラーの魔法も理論上使えるのだが、今までの奴にそれを使いこなせるとは思えない。
………なるほど。これがエクスライザーの力。
『仮面ライダー』を『仮面ライダーを超えた存在』へと変えてしまう禁断のアイテム。
誰にでも使えて、誰にでも強大な力を与え、そして……Re:BUILDのメンバー全員に行き渡っていることから量産すら容易いと推測できる。
「…………ジニアも厄介なものを作る……!」
《ときめきっ!ガシャポン!》
「のぞみんのガチャガチャタイム!
はじめるだっちゃよー!」
「「は?」」
これには私も、そして私をけしかけたジルも呆気にとられてしまった。
どう、形容すればいいのだろうか。
この世界に来てから非番に散歩をするようになったのだが、これは『デパート』なる店の中に大量に置いてあったアレだろうか。
子供や一部の大人に人気があるあの装置。
そう………ガシャポンマシーンというやつだ。
ノゾミ………いや、プリティ☆のぞみんの背後にはその巨大なガシャポンマシーンが地面を引き裂いて現れたのだ。
「りおちゃーん!ガチャガチャしてー!」
「え?あ………うん。わかった」
ここでエクスライザーでの変身に失敗し、呆けるだけであった村瀬理緒が奴に呼ばれる。
村瀬理緒も目の前の巨大ガシャポンマシーンに困惑しつつもガシャポンマシーンのハンドルを回す。
すると、巨大なカプセルがひとつ転がり………
「「「「のぞーん!!」」」」
「「「は?」」」
これまた呆気にとられてしまう。
中から出てきたのはクラゲ?いやタコか?
これまた形容し難い見た目をしている。
だが、顔だけはノゾミ・ナカムラの平和ボケしたマヌケ面を忠実に再現している。
恐らく彼女を知る人物が見れば全員腹を抱えて笑うのではないだろうか。
端から見ればシュールな光景。
だが小さめのタコが数匹と………天を貫くほど巨大なタコが1匹が排出されたカプセルの中から現れたのだ。
カプセルから出てきたタコ共は恐ろしいほどの威圧感を醸し出しているが、これには畏怖より先に戸惑いの感情が込み上げてくる。
「さぁ、いくだっちゃよ!タコのぞ!デカのぞ!」
「「「「のぞーん………」」」」
「のぞぉぉぉぉぉぉぉん…………!」
召喚した奴の指示と共にこの珍妙な生物たちが一斉に迫る。
もはや“トリッキー”はなく“クレイジー”。
元の世界に帰っても見られない、“コントのような戦い”が幕を開けたのである。
「「はぁぁっ!」」
ぶつかり合う力と力。意思と意思。
私……ネスとノゾミ・ナカムラは互いにエクスライザーを用いてデュアルフュージョンを果たした。
そして、その力を用いての戦いは未だに続いている。
《CYCLONE!HEAT!MAXIMUM-DRIVE!!》
2本のガイアメモリによって発生する炎の竜巻。
触れるもの全てを飲み込み、焼き払い捻じ切る一撃。
それは私を中心として広がっていき、奴に迫る。
《ときめきっ!トルネード!ヒート!》
だが、それに対抗するかのように奴も炎の竜巻を発生させ、私の炎の竜巻を相殺させてしまった。
「………なるほど」
しかし、この魔法はデュアルフュージョンによって奴と融合したライダー……『ウィザード』のものでも、ましてや奴の変身体である『ホープ』のものでもない。
これは黄金の魔法使い……『ソーサラー』の魔法だ。
確かに奴はエクスプロージョンの魔法を使っていたあたり、それなりの魔力はあるものの、奴の魔力などたかが知れている。
確かに指輪の魔法使いたちのリングはアーキタイプの古の魔法使いのドライバーを除いてそれぞれで互換性があるため、ソーサラーの魔法も理論上使えるのだが、今までの奴にそれを使いこなせるとは思えない。
………なるほど。これがエクスライザーの力。
『仮面ライダー』を『仮面ライダーを超えた存在』へと変えてしまう禁断のアイテム。
誰にでも使えて、誰にでも強大な力を与え、そして……Re:BUILDのメンバー全員に行き渡っていることから量産すら容易いと推測できる。
「…………ジニアも厄介なものを作る……!」
《ときめきっ!ガシャポン!》
「のぞみんのガチャガチャタイム!
はじめるだっちゃよー!」
「「は?」」
これには私も、そして私をけしかけたジルも呆気にとられてしまった。
どう、形容すればいいのだろうか。
この世界に来てから非番に散歩をするようになったのだが、これは『デパート』なる店の中に大量に置いてあったアレだろうか。
子供や一部の大人に人気があるあの装置。
そう………ガシャポンマシーンというやつだ。
ノゾミ………いや、プリティ☆のぞみんの背後にはその巨大なガシャポンマシーンが地面を引き裂いて現れたのだ。
「りおちゃーん!ガチャガチャしてー!」
「え?あ………うん。わかった」
ここでエクスライザーでの変身に失敗し、呆けるだけであった村瀬理緒が奴に呼ばれる。
村瀬理緒も目の前の巨大ガシャポンマシーンに困惑しつつもガシャポンマシーンのハンドルを回す。
すると、巨大なカプセルがひとつ転がり………
「「「「のぞーん!!」」」」
「「「は?」」」
これまた呆気にとられてしまう。
中から出てきたのはクラゲ?いやタコか?
これまた形容し難い見た目をしている。
だが、顔だけはノゾミ・ナカムラの平和ボケしたマヌケ面を忠実に再現している。
恐らく彼女を知る人物が見れば全員腹を抱えて笑うのではないだろうか。
端から見ればシュールな光景。
だが小さめのタコが数匹と………天を貫くほど巨大なタコが1匹が排出されたカプセルの中から現れたのだ。
カプセルから出てきたタコ共は恐ろしいほどの威圧感を醸し出しているが、これには畏怖より先に戸惑いの感情が込み上げてくる。
「さぁ、いくだっちゃよ!タコのぞ!デカのぞ!」
「「「「のぞーん………」」」」
「のぞぉぉぉぉぉぉぉん…………!」
召喚した奴の指示と共にこの珍妙な生物たちが一斉に迫る。
もはや“トリッキー”はなく“クレイジー”。
元の世界に帰っても見られない、“コントのような戦い”が幕を開けたのである。