2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
「まだ終わらないのか……この茶番は」
露骨にイラつきながらも待っているアシッドローグ。
律儀に待ってくれている辺りこの人いい人なんじゃね?と勘ぐってしまう。
しかし…………
「………随分とグダグダじゃないか、勇騎」
そんなイマイチ締まらない空気を引き締めるかのように一人の男が歩いてくる。
黒いスーツの下にマゼンタのワイシャツを着た男。
そして、首にはマゼンタのトイカメラをぶら下げている。
そう、この男は………
「士…………!」
Re:BUILDの協力者にして数々の世界を救った男。
かつて勇騎さんと共に戦った戦友。
そして………“世界の破壊者”の2つ名を持つ伝説のライダー。
門矢 士。またの名を仮面ライダーディケイド。
「………士………?そう……貴方が月音さんの……」
「月音?………知らんな、そんな“娘”は。
そんなことはどうでもいい。
お前に用があって来たんだ、神龍。
………いや、この世界では吉田 英華と呼ぶべきか?」
強引に話を反らせば、挑発するかのように不敵に笑う破壊者。
一触即発の空気。
見ているこちらが息苦しくなるようだ。
「来栖、お前は勇騎をやれ……。
本社ビルに乗りこんできた奴らは歯ごたえがまるでなかったからな。
神龍の相手は俺がする………」
「貴様……この私に命令を………!」
「ちょうどいい………来栖には今回借りがあるからな………!」
重力が倍になったかのような緊迫した空気。
そう、実力者たちの気迫……いや、“殺気”だろうか。
常人には到底到達しない領域。
ここまでくれば近づくものの命をも奪う“結界”に等しい。
だが、そのなかでも勇騎さんは破壊者と同じように不敵に笑うとアシッドローグの前に立つ。
「俺をスマッシュにするなんざ、2万年早ぇよ……!」
勇騎さんは左腕にカプセルエクスライザーを装着。
同時に勇騎さんのポケットから宝珠 が2つ飛び出してくる。
そしてエクスライザーが光り輝けばジュエルはライダーカプセルへと変化した。
エクスライザーには他のアイテムを一時的ながらもカプセルに作り替える機能が搭載されている。
無論、使用者の意思で全て元のアイテムに戻るのだが。
「ライダーカプセル!セーットアーーーップ!!」
《ビルド!》《ゴースト!》
勇騎さんの掛け声と共に2本のカプセルがひとりでに起動する。
それと共に2体のライダーたちが勇騎さんの隣に並び立ち、カプセルもひとりでに左腕のホルダーに装填される。
「俺に限界はねぇ!変身!!」
《デュアルフュージョン!リベル!エクスペリメントソウル!》
《科学!感情!未知のフュージョン!》
《Are you Ready!?》
《魂の科学者!エクスペリメントソウル!》
そしてホルダーに装填されたカプセルをエクスライザーで読み込ませると勇騎さんの体が眩い宝石のようなものとなる。
そう、それはリベル………勇騎さんのライダーとしての姿を模しているのだ。
それと同時に並び立ったライダーたちは飛び上がりひとつとなるとパーカーのようなものとなると、宝石のごとき体となった勇騎さんの体に降り立ち、装着される。
すると勇騎さんを包んでいた宝石は弾けとび、勇騎さん……いや、リベルを進化させる。
白銀のインナーに、紅と紺碧、そして黄昏に彩られたアーマー。
右が青、左が赤の複眼。
頭部にはリベルのものに合体元となったライダーであるゴーストのものを足した3本角。
更には装着された白地のパーカーが腰部で引き締まっているため、まるでウエストマントのようにはためいている。
その姿は死装束を着た死霊とも、白衣を纏う科学者ともとれる……そんな姿。
「命燃やす実験………!エクスペリメントソウル!!」
「「……………」」
決め台詞をいい放つ勇騎さん。
せっかくお膳立てしたのに、これだもん。
「お前………バカなのか?」
破壊者ですらこのリアクションだ。
これには俺も閉口してしまう。
「ねぇ。“魂燃やす科学者”とかでよくない?」
「あ…………」
やはりどこか締まらない。
これが勇騎さんクオリティ。
安心と安定の勇騎さんクオリティか。
露骨にイラつきながらも待っているアシッドローグ。
律儀に待ってくれている辺りこの人いい人なんじゃね?と勘ぐってしまう。
しかし…………
「………随分とグダグダじゃないか、勇騎」
そんなイマイチ締まらない空気を引き締めるかのように一人の男が歩いてくる。
黒いスーツの下にマゼンタのワイシャツを着た男。
そして、首にはマゼンタのトイカメラをぶら下げている。
そう、この男は………
「士…………!」
Re:BUILDの協力者にして数々の世界を救った男。
かつて勇騎さんと共に戦った戦友。
そして………“世界の破壊者”の2つ名を持つ伝説のライダー。
門矢 士。またの名を仮面ライダーディケイド。
「………士………?そう……貴方が月音さんの……」
「月音?………知らんな、そんな“娘”は。
そんなことはどうでもいい。
お前に用があって来たんだ、神龍。
………いや、この世界では吉田 英華と呼ぶべきか?」
強引に話を反らせば、挑発するかのように不敵に笑う破壊者。
一触即発の空気。
見ているこちらが息苦しくなるようだ。
「来栖、お前は勇騎をやれ……。
本社ビルに乗りこんできた奴らは歯ごたえがまるでなかったからな。
神龍の相手は俺がする………」
「貴様……この私に命令を………!」
「ちょうどいい………来栖には今回借りがあるからな………!」
重力が倍になったかのような緊迫した空気。
そう、実力者たちの気迫……いや、“殺気”だろうか。
常人には到底到達しない領域。
ここまでくれば近づくものの命をも奪う“結界”に等しい。
だが、そのなかでも勇騎さんは破壊者と同じように不敵に笑うとアシッドローグの前に立つ。
「俺をスマッシュにするなんざ、2万年早ぇよ……!」
勇騎さんは左腕にカプセルエクスライザーを装着。
同時に勇騎さんのポケットから
そしてエクスライザーが光り輝けばジュエルはライダーカプセルへと変化した。
エクスライザーには他のアイテムを一時的ながらもカプセルに作り替える機能が搭載されている。
無論、使用者の意思で全て元のアイテムに戻るのだが。
「ライダーカプセル!セーットアーーーップ!!」
《ビルド!》《ゴースト!》
勇騎さんの掛け声と共に2本のカプセルがひとりでに起動する。
それと共に2体のライダーたちが勇騎さんの隣に並び立ち、カプセルもひとりでに左腕のホルダーに装填される。
「俺に限界はねぇ!変身!!」
《デュアルフュージョン!リベル!エクスペリメントソウル!》
《科学!感情!未知のフュージョン!》
《Are you Ready!?》
《魂の科学者!エクスペリメントソウル!》
そしてホルダーに装填されたカプセルをエクスライザーで読み込ませると勇騎さんの体が眩い宝石のようなものとなる。
そう、それはリベル………勇騎さんのライダーとしての姿を模しているのだ。
それと同時に並び立ったライダーたちは飛び上がりひとつとなるとパーカーのようなものとなると、宝石のごとき体となった勇騎さんの体に降り立ち、装着される。
すると勇騎さんを包んでいた宝石は弾けとび、勇騎さん……いや、リベルを進化させる。
白銀のインナーに、紅と紺碧、そして黄昏に彩られたアーマー。
右が青、左が赤の複眼。
頭部にはリベルのものに合体元となったライダーであるゴーストのものを足した3本角。
更には装着された白地のパーカーが腰部で引き締まっているため、まるでウエストマントのようにはためいている。
その姿は死装束を着た死霊とも、白衣を纏う科学者ともとれる……そんな姿。
「命燃やす実験………!エクスペリメントソウル!!」
「「……………」」
決め台詞をいい放つ勇騎さん。
せっかくお膳立てしたのに、これだもん。
「お前………バカなのか?」
破壊者ですらこのリアクションだ。
これには俺も閉口してしまう。
「ねぇ。“魂燃やす科学者”とかでよくない?」
「あ…………」
やはりどこか締まらない。
これが勇騎さんクオリティ。
安心と安定の勇騎さんクオリティか。