2話:魔法少女としてがんばります!……ってどおしてだよォォ!!
「ゲホッゲホッ!」
自分の体がボロボロなのも忘れて叫んでしまい、俺は思わず咳き込んでしまう。
「勝利……お前は休んでろ。
………さぁ!反撃開始だ!!」
勇騎さんは俺の頭に手を乗せるとユライトの隣に並び立つ。
そして、お決まりの台詞と共に変身ポーズをとるが……………
「反撃開始、って……あなた変身出来るの?」
仮面越しからでも分かるユライト………いや、ドラゴンのお姉さんのつめたーい視線が勇騎さんを貫く。
しばしの沈黙。
そうだ、俺もなんか盛り上がってたし………正直言って忘れてた。
「あ」
「「「…………」」」
そうだ、俺たち……変身アイテム丸々他の仲間に渡したり、メンテナンス中だったりで全くない状態なんだ。
だから生身での戦いを強いられていたんだけど……………。
「ど、どどどどどうしよう!
大見得切ったのに俺、今変身できねぇんだけど!!」
「“ユナイトドライバー”は?」
分かりやすく混乱する勇騎さん。
これには激昂していた来栖さんも閉口している。
そこで俺は勇騎さんが自分の世界から持ってきたというもうひとつのベルト………“ユナイトドライバー”による変身を提案する。
あれはふたりで変身する必要こそあるが、圧倒的な力を手にいれることができる。
そう、変身できれば…………の話だが。
「あれもメンテ中!」
まぁ、そうだよね。
…………じゃなきゃ、生身でなんて戦わないわな。
「………そう思って、貴方たちの仲間っていう男の子から預かってるんだけど」
しばしの沈黙の後、みかねたユライトは何処からともなくあるものを取り出した。
それは赤いグリップ型の機械……見覚えがあるどころの話ではない。
いつも使っているアイテム………そしてこの世界での“切り札”。
俺のはノンたんだったか理緒だったかが持ってるからこれは……
「予備のエクスライザー………!なんで君が………」
「ここに来る途中、街で虫みたいな髪型した眼鏡の男の子とワンピース着たかわいい女の子を助けたんだけど……
男の子の方からこれを渡されたの。
“仲間を助けて欲しい”って。
………詳しい場所言わないから手当たり次第に探す羽目になったけど」
「虫みたいな髪型の男の子とかわいい女の子の二人組って………!」
「「亨多とノエル…………!」」
ようやくわかった。
『ドラゴンのお姉さんは敵かもしれない』。
それは単なる杞憂だったのだと。
そして、亨多がドラゴンのお姉さんにエクスライザーを渡していた所を見ると彼女は俺たちの味方だったのだ。
俺は安心感から脱力してしまう。
「まぁ…………いいや、行こうぜ!
えっと……名前は…………」
「そうね………吉田 英華(よしだ えいか)とでも名乗っておこうかしら」
「オーケー………なら英華!
超キョウリョクプレイで反撃開始といこうぜ………!」
ようやくドラゴンのお姉さん……いや、吉田英華さんが味方だと分かれば勇騎さんは予備のエクスライザーを受けとる。
そして、第2ラウンドが始まる………が
「そういうのいいから」
「へこーーーーー!」
盛大にずっこける勇騎さん。
やはり………最後までイマイチ締まらないようだ。
自分の体がボロボロなのも忘れて叫んでしまい、俺は思わず咳き込んでしまう。
「勝利……お前は休んでろ。
………さぁ!反撃開始だ!!」
勇騎さんは俺の頭に手を乗せるとユライトの隣に並び立つ。
そして、お決まりの台詞と共に変身ポーズをとるが……………
「反撃開始、って……あなた変身出来るの?」
仮面越しからでも分かるユライト………いや、ドラゴンのお姉さんのつめたーい視線が勇騎さんを貫く。
しばしの沈黙。
そうだ、俺もなんか盛り上がってたし………正直言って忘れてた。
「あ」
「「「…………」」」
そうだ、俺たち……変身アイテム丸々他の仲間に渡したり、メンテナンス中だったりで全くない状態なんだ。
だから生身での戦いを強いられていたんだけど……………。
「ど、どどどどどうしよう!
大見得切ったのに俺、今変身できねぇんだけど!!」
「“ユナイトドライバー”は?」
分かりやすく混乱する勇騎さん。
これには激昂していた来栖さんも閉口している。
そこで俺は勇騎さんが自分の世界から持ってきたというもうひとつのベルト………“ユナイトドライバー”による変身を提案する。
あれはふたりで変身する必要こそあるが、圧倒的な力を手にいれることができる。
そう、変身できれば…………の話だが。
「あれもメンテ中!」
まぁ、そうだよね。
…………じゃなきゃ、生身でなんて戦わないわな。
「………そう思って、貴方たちの仲間っていう男の子から預かってるんだけど」
しばしの沈黙の後、みかねたユライトは何処からともなくあるものを取り出した。
それは赤いグリップ型の機械……見覚えがあるどころの話ではない。
いつも使っているアイテム………そしてこの世界での“切り札”。
俺のはノンたんだったか理緒だったかが持ってるからこれは……
「予備のエクスライザー………!なんで君が………」
「ここに来る途中、街で虫みたいな髪型した眼鏡の男の子とワンピース着たかわいい女の子を助けたんだけど……
男の子の方からこれを渡されたの。
“仲間を助けて欲しい”って。
………詳しい場所言わないから手当たり次第に探す羽目になったけど」
「虫みたいな髪型の男の子とかわいい女の子の二人組って………!」
「「亨多とノエル…………!」」
ようやくわかった。
『ドラゴンのお姉さんは敵かもしれない』。
それは単なる杞憂だったのだと。
そして、亨多がドラゴンのお姉さんにエクスライザーを渡していた所を見ると彼女は俺たちの味方だったのだ。
俺は安心感から脱力してしまう。
「まぁ…………いいや、行こうぜ!
えっと……名前は…………」
「そうね………吉田 英華(よしだ えいか)とでも名乗っておこうかしら」
「オーケー………なら英華!
超キョウリョクプレイで反撃開始といこうぜ………!」
ようやくドラゴンのお姉さん……いや、吉田英華さんが味方だと分かれば勇騎さんは予備のエクスライザーを受けとる。
そして、第2ラウンドが始まる………が
「そういうのいいから」
「へこーーーーー!」
盛大にずっこける勇騎さん。
やはり………最後までイマイチ締まらないようだ。