完結編
「やりますね………」
奴は自身の斬撃を受け止められたというのに余裕綽々といった様子。
怒りと焦り、それから恐怖が俺の体を支配する。
目の前には得体のしれない怪物。
奴が押し付ける悪意が、そして俺に突きつけられた忘れようとしていた“駅の子”としての過去が………俺の精神を黒く染めていく。
「黙れっ………!俺は………!!」
《ヴァルツクロー!!》
《アマゾン!バースト!!》
「スーパー………大っ………切断!!」
脚部の人工筋肉を活性化させ、跳躍。
ヴァルツクローにエネルギーを纏わせることでアマゾンライダーの最強技である『スーパー大切断』を再現し放つ。
「おやおや………」
《RIDER LINK!THOUSAR!》
《JACK RISE!JACKING BREAK……!》
奴の手に握られる注射器と突撃槍と剣を合体させたような形のあの武器。
今度は俺の力を奪わずにそのままグリップエンドを引き、トリガーを押し込む。
すると、白と黒のヴァルツが俺を挟み込むように現れる。
白と黒のヴァルツは目にも止まらぬ速さで動き回り、スーパー大切断を放とうとする俺の体を切り裂いていく。
後から知った話だが、リンクのスペックはリベルの最強形態であるオーミネーションの第一形態であるシールズと同等。
そして多少の差はあれど、ヴァルツのベーシックとも、どっこいどっこいのスペックだ。
つまりデュアルフュージョンすればこちらの方がスペック『では』勝るのだ。
それは奴も分かっているからこそ、奪ったヴァルツの力でデュアルフュージョンした俺に攻撃を仕掛けているという訳だ。
だが俺には奴の真意など分からずただただ奴の攻撃に翻弄され、スーパー大切断も不発に終わってしまった。
攻撃を完了すると、2人のヴァルツはリンクの両隣に並び立つ。
「ぐっ………強すぎる………!!」
“スペック以上の強さ”。
まさにこの言葉がピッタリだ。
俺には奴は倒せない。
勇騎さんも、将さんも変身できない。
今度こそ…………終わった。
「では………これにて君の物語にピリオドを打ちましょうか」
《JACKING BREAK………!》
《GET SET READY GO!STRIKE LINK!》
リンクとふたりのヴァルツの右足に膨大なエネルギーの奔流が纏われる。
陽炎が揺らめき、その熱量を物語る。
大気すらも焦がさんばかりの熱量。
こんなものを叩きつけられれば、さすがにデュアルフュージョンしたヴァルツでも耐えられない。
「今度こそ、楽しかったですよ………次代の王よ………!」
俺を狩り殺すべく、飛び上がる3体の物の怪。
やがて奴らは光の槍となり、俺の体を貫くべく迫り来る。
「ぐっ………………!!」
終わった。今度こそ俺は死んだ。
そう思っていたが…………!
「ン……マ"ッ…………ア"ァァァ………ァ!!」
「えっ……………うっ!!」
俺と奴らの間に“何か”が割り込んできて、俺の体を突き飛ばした。
一瞬のことで何がどうなったのかはわからない。
でもその正体は一瞬遅れて理解することになった。
「か……………カズッッ!!」
俺の代わりに奴らの攻撃を受けるのは俺の仲間。俺の“弟分”。
まさか…………俺を護ってるっていうのか!?
奴は自身の斬撃を受け止められたというのに余裕綽々といった様子。
怒りと焦り、それから恐怖が俺の体を支配する。
目の前には得体のしれない怪物。
奴が押し付ける悪意が、そして俺に突きつけられた忘れようとしていた“駅の子”としての過去が………俺の精神を黒く染めていく。
「黙れっ………!俺は………!!」
《ヴァルツクロー!!》
《アマゾン!バースト!!》
「スーパー………大っ………切断!!」
脚部の人工筋肉を活性化させ、跳躍。
ヴァルツクローにエネルギーを纏わせることでアマゾンライダーの最強技である『スーパー大切断』を再現し放つ。
「おやおや………」
《RIDER LINK!THOUSAR!》
《JACK RISE!JACKING BREAK……!》
奴の手に握られる注射器と突撃槍と剣を合体させたような形のあの武器。
今度は俺の力を奪わずにそのままグリップエンドを引き、トリガーを押し込む。
すると、白と黒のヴァルツが俺を挟み込むように現れる。
白と黒のヴァルツは目にも止まらぬ速さで動き回り、スーパー大切断を放とうとする俺の体を切り裂いていく。
後から知った話だが、リンクのスペックはリベルの最強形態であるオーミネーションの第一形態であるシールズと同等。
そして多少の差はあれど、ヴァルツのベーシックとも、どっこいどっこいのスペックだ。
つまりデュアルフュージョンすればこちらの方がスペック『では』勝るのだ。
それは奴も分かっているからこそ、奪ったヴァルツの力でデュアルフュージョンした俺に攻撃を仕掛けているという訳だ。
だが俺には奴の真意など分からずただただ奴の攻撃に翻弄され、スーパー大切断も不発に終わってしまった。
攻撃を完了すると、2人のヴァルツはリンクの両隣に並び立つ。
「ぐっ………強すぎる………!!」
“スペック以上の強さ”。
まさにこの言葉がピッタリだ。
俺には奴は倒せない。
勇騎さんも、将さんも変身できない。
今度こそ…………終わった。
「では………これにて君の物語にピリオドを打ちましょうか」
《JACKING BREAK………!》
《GET SET READY GO!STRIKE LINK!》
リンクとふたりのヴァルツの右足に膨大なエネルギーの奔流が纏われる。
陽炎が揺らめき、その熱量を物語る。
大気すらも焦がさんばかりの熱量。
こんなものを叩きつけられれば、さすがにデュアルフュージョンしたヴァルツでも耐えられない。
「今度こそ、楽しかったですよ………次代の王よ………!」
俺を狩り殺すべく、飛び上がる3体の物の怪。
やがて奴らは光の槍となり、俺の体を貫くべく迫り来る。
「ぐっ………………!!」
終わった。今度こそ俺は死んだ。
そう思っていたが…………!
「ン……マ"ッ…………ア"ァァァ………ァ!!」
「えっ……………うっ!!」
俺と奴らの間に“何か”が割り込んできて、俺の体を突き飛ばした。
一瞬のことで何がどうなったのかはわからない。
でもその正体は一瞬遅れて理解することになった。
「か……………カズッッ!!」
俺の代わりに奴らの攻撃を受けるのは俺の仲間。俺の“弟分”。
まさか…………俺を護ってるっていうのか!?