完結編
「おやおや………」
奴の武器をはたき落とすのには成功した。
しかし…………
「なっ………!?ぐっ!!」
追撃をしようと体制を立て直した途端、奴の攻撃を受けてしまう。
飛び散る火花。
抉られる胸部の装甲。
サウザーが握っていたのは変身前から愛用していた不気味な紋様が刻まれた黒い日本刀。
そして、その腰のベルトはジュエルドライバーから見たこともないベルトに交換されている。
《RIGHT……!LEFT ……!LINK MATCH!》
「変身………!」
お決まりの掛け声とベルトの操作。
そこまではよかった。
………だがそこから先はどう見ても異質な、
そして非常にグロテスクなものであった。
《CHANGE THE LINK!BROS……!》
ガイダンスボイスと共に、まるで自傷でもするかのように自らの手でその体を貫き、引きちぎる。
ぶちまけられる赤黒い液体。
そして肉が引きちぎる音や骨が砕ける音と共に、新たな体がサウザーの体から現れる。
その様子はさながら“脱皮”。
サナギが成虫になるかのように……今までの仮初の姿がサナギに過ぎないとでもいうかのように。
やがて脱け殻となったサウザーの体は破裂して跡形もなく消滅した。
「ハァァァァ………!」
ゴキッ……ゴキッ……と首の骨をならしながら、奴の新たな姿が露となる。
皹の入った赤黒い宝石。
骨を思わせる装甲。
2つのジュエルが埋め込まれた漆黒のベルト。
元々持っていた刀はこれまた骨を思わせるような禍々しい形に変形している。
ジュエルを変身アイテムとして使用するライダーという点では所々リベルに似ている箇所は確認できる。
しかし、それはもはやライダーとも、怪人とも言い難い。
もはやどのような言葉でこいつを形容していいか、それすらも分からない。
ただひとつ分かるのは…………
───こいつはもはや、ただのバケモノだ。
「やはり……この“リンク”こそがァ………
私の一番の愛馬ァァ………!
フフフフフ………フハハハハ…………!」
奴の武器をはたき落とすのには成功した。
しかし…………
「なっ………!?ぐっ!!」
追撃をしようと体制を立て直した途端、奴の攻撃を受けてしまう。
飛び散る火花。
抉られる胸部の装甲。
サウザーが握っていたのは変身前から愛用していた不気味な紋様が刻まれた黒い日本刀。
そして、その腰のベルトはジュエルドライバーから見たこともないベルトに交換されている。
《RIGHT……!LEFT ……!LINK MATCH!》
「変身………!」
お決まりの掛け声とベルトの操作。
そこまではよかった。
………だがそこから先はどう見ても異質な、
そして非常にグロテスクなものであった。
《CHANGE THE LINK!BROS……!》
ガイダンスボイスと共に、まるで自傷でもするかのように自らの手でその体を貫き、引きちぎる。
ぶちまけられる赤黒い液体。
そして肉が引きちぎる音や骨が砕ける音と共に、新たな体がサウザーの体から現れる。
その様子はさながら“脱皮”。
サナギが成虫になるかのように……今までの仮初の姿がサナギに過ぎないとでもいうかのように。
やがて脱け殻となったサウザーの体は破裂して跡形もなく消滅した。
「ハァァァァ………!」
ゴキッ……ゴキッ……と首の骨をならしながら、奴の新たな姿が露となる。
皹の入った赤黒い宝石。
骨を思わせる装甲。
2つのジュエルが埋め込まれた漆黒のベルト。
元々持っていた刀はこれまた骨を思わせるような禍々しい形に変形している。
ジュエルを変身アイテムとして使用するライダーという点では所々リベルに似ている箇所は確認できる。
しかし、それはもはやライダーとも、怪人とも言い難い。
もはやどのような言葉でこいつを形容していいか、それすらも分からない。
ただひとつ分かるのは…………
───こいつはもはや、ただのバケモノだ。
「やはり……この“リンク”こそがァ………
私の一番の愛馬ァァ………!
フフフフフ………フハハハハ…………!」