完結編
「っ!!………へ、変身っ!!」
《クウガ!》《キバ!》
《デュアルフュージョン!ヴァルツ!マイティムーンブレイク!》
《輝け4つの光!今こそ目覚める究極の力!》
奴が迫る中、俺はクウガのカプセルとキバのカプセルを起動し、ホルダーに装填。
カプセルを読み込ませるとヴァルツ・マイティムーンブレイクに変身。
近くに落ちていた木の棒を拾うと紫の剣……タイタンソードに変形させる。
クウガの持つ固有能力のひとつ……“モーフィングパワー”というやつだ。
物質を原子レベルで分解し、再構成することで武器を作り上げることができるのだ。
そうして武器を作り上げ、視界が紫に染まると同時に目の前の凄まじき戦士に斬りかかる。
「素晴らしい。
“あの時の子供”が、僅か3ヶ月でここまでの力を発揮できるようになっていようとは………」
奴は俺の刀を意図も容易く受け止めてしまう。
力なくふらりふらりと歩いていた癖に、全く刀を弾き落とせそうにない。
「っ!!」
「お前の相手は俺だ!……っ!!」
俺は正攻法ではかなわないと悟ると咄嗟に飛び退く。
刀を構え、奴に斬りかからんとするリベルライザーの姿が見えたからだ。
不意打ちのような形になるが、リベルライザーはクウガ・アルティメットフォームの背後をとり、斬りかかるのだが急にその体は炎へと包まれてしまう。
アルティメットフォームはクウガの最強形態。
クウガのモーフィングパワーを極限までに強化し、周囲の原子や分子を操ることで物質をプラズマ化し、発火・炎上させるという芸当すら出来てしまう。
「勇騎さんっ!」
「かつての“王”よ………何を焦っているのです?
我々の世界が消えたことですか?
それとも……私が現れたことですか?」
名前に恥じぬ凄まじい攻撃とは対照的に淡々と言葉を紡ぐ凄まじき戦士。
まるでこのワンサイドゲームがさも当たり前であるかのように。
「う…………るせぇ!!」
《ストライクリベル!!》
自身を包む炎がまるでリベルライザーの意思に呼応するかのように体内へと吸い込まれていく。
炎の吸収というよりはまるで映像を巻き戻しているような、そんな感じ。
やがて完全に炎が消えてなくなると、リベルライザーは剣にエネルギーを纏わせていた。
刃には臨界点に達したエネルギーが蓄積されている。
この一撃が当たれば奴にだって勝てる!
「はぁぁぁぁぁっ!!」
───その一撃は凄まじき戦士を捉えた………
…………………かに見えた。
「……素晴らしい」
「っ!?」
だが、その刃を奴は易々と受け止めている。
勇騎さんの攻撃すら効かないのか、こいつは!
「まさか体の内側から焼き尽くすアルティメットフォームのパイロキネシスから自らの意思だけで抜け出すとは。
ジオウ……いや、常磐ソウゴから継承した“力”の応用ですか………
流石は私がかつて好敵手と認めただけのことはある」
その言葉と同時にリベルガンブレードは奴の持つ黒い剣へと形を変えてしまう。
本来アルティメットフォームになってしまえば周囲に物質がなくても武器を生成できてしまうのだが、こいつは敢えて敵の武器を自分の武器に作り替えるという手間をかけることでリベルライザーから武装を奪ったのである。
「なっ!?ぐぅぅぅっ!!」
リベルライザーが驚愕している内にリベルライザーの体を蹴りあげると、黒き炎を纏った2本の剣でリベルライザーの装甲を切り裂いた。
地面に叩きつけられるリベル。
「勇騎さん!!」
「…………ですが、今私が刃を交えたいのは貴方ではない。
椿 勝利………貴方です」
「お…………俺………!?」
2本の剣を携え、ゆらりゆらりと歩み寄る凄まじき戦士。
奴が俺に視線を向けるたび、俺の視界はグニャリと歪む。
その黒き双眸はまるで深淵への入口。
そして目の前にいるものは奈落への誘う者だろうか。
俺は震える手で刃を握りながら奴を見据える。
………『深淵』。『奈落』。
そんなところに堕ちることなんて、とっくの昔に出来てたはずなのに。
なんで震えてるんだよ……!?
《クウガ!》《キバ!》
《デュアルフュージョン!ヴァルツ!マイティムーンブレイク!》
《輝け4つの光!今こそ目覚める究極の力!》
奴が迫る中、俺はクウガのカプセルとキバのカプセルを起動し、ホルダーに装填。
カプセルを読み込ませるとヴァルツ・マイティムーンブレイクに変身。
近くに落ちていた木の棒を拾うと紫の剣……タイタンソードに変形させる。
クウガの持つ固有能力のひとつ……“モーフィングパワー”というやつだ。
物質を原子レベルで分解し、再構成することで武器を作り上げることができるのだ。
そうして武器を作り上げ、視界が紫に染まると同時に目の前の凄まじき戦士に斬りかかる。
「素晴らしい。
“あの時の子供”が、僅か3ヶ月でここまでの力を発揮できるようになっていようとは………」
奴は俺の刀を意図も容易く受け止めてしまう。
力なくふらりふらりと歩いていた癖に、全く刀を弾き落とせそうにない。
「っ!!」
「お前の相手は俺だ!……っ!!」
俺は正攻法ではかなわないと悟ると咄嗟に飛び退く。
刀を構え、奴に斬りかからんとするリベルライザーの姿が見えたからだ。
不意打ちのような形になるが、リベルライザーはクウガ・アルティメットフォームの背後をとり、斬りかかるのだが急にその体は炎へと包まれてしまう。
アルティメットフォームはクウガの最強形態。
クウガのモーフィングパワーを極限までに強化し、周囲の原子や分子を操ることで物質をプラズマ化し、発火・炎上させるという芸当すら出来てしまう。
「勇騎さんっ!」
「かつての“王”よ………何を焦っているのです?
我々の世界が消えたことですか?
それとも……私が現れたことですか?」
名前に恥じぬ凄まじい攻撃とは対照的に淡々と言葉を紡ぐ凄まじき戦士。
まるでこのワンサイドゲームがさも当たり前であるかのように。
「う…………るせぇ!!」
《ストライクリベル!!》
自身を包む炎がまるでリベルライザーの意思に呼応するかのように体内へと吸い込まれていく。
炎の吸収というよりはまるで映像を巻き戻しているような、そんな感じ。
やがて完全に炎が消えてなくなると、リベルライザーは剣にエネルギーを纏わせていた。
刃には臨界点に達したエネルギーが蓄積されている。
この一撃が当たれば奴にだって勝てる!
「はぁぁぁぁぁっ!!」
───その一撃は凄まじき戦士を捉えた………
…………………かに見えた。
「……素晴らしい」
「っ!?」
だが、その刃を奴は易々と受け止めている。
勇騎さんの攻撃すら効かないのか、こいつは!
「まさか体の内側から焼き尽くすアルティメットフォームのパイロキネシスから自らの意思だけで抜け出すとは。
ジオウ……いや、常磐ソウゴから継承した“力”の応用ですか………
流石は私がかつて好敵手と認めただけのことはある」
その言葉と同時にリベルガンブレードは奴の持つ黒い剣へと形を変えてしまう。
本来アルティメットフォームになってしまえば周囲に物質がなくても武器を生成できてしまうのだが、こいつは敢えて敵の武器を自分の武器に作り替えるという手間をかけることでリベルライザーから武装を奪ったのである。
「なっ!?ぐぅぅぅっ!!」
リベルライザーが驚愕している内にリベルライザーの体を蹴りあげると、黒き炎を纏った2本の剣でリベルライザーの装甲を切り裂いた。
地面に叩きつけられるリベル。
「勇騎さん!!」
「…………ですが、今私が刃を交えたいのは貴方ではない。
椿 勝利………貴方です」
「お…………俺………!?」
2本の剣を携え、ゆらりゆらりと歩み寄る凄まじき戦士。
奴が俺に視線を向けるたび、俺の視界はグニャリと歪む。
その黒き双眸はまるで深淵への入口。
そして目の前にいるものは奈落への誘う者だろうか。
俺は震える手で刃を握りながら奴を見据える。
………『深淵』。『奈落』。
そんなところに堕ちることなんて、とっくの昔に出来てたはずなのに。
なんで震えてるんだよ……!?