完結編
資材倉庫の中に入る。
外でも肌寒さを感じていたが、日の光が閉ざされたこの場所に入った途端、異様な寒気を感じた。
───無論、寒気の原因は他にもあるのだが。
「───来ましたね」
「やっぱりお前か………!」
その中にいたのは1人の男。
薄暗くて顔がよく見えないが………
いや、それこそがかえって目の前の存在の不気味さを際立たせている。
そして、目の前の存在を目の当たりにした勇騎さんの様子も明らかにおかしい。
なんていうか………いつもより殺気立っている。
俺が知る限り、いつもはもっと落ち着いてるはずだ。
それだけで、目の前の存在となにかただならぬ因縁があると判断するには充分だ。
「なぁ…………勇騎さん、あの人知り合……」
「黙ってろ!!」
こちらの言葉が言い終わるか否かで勇騎さんがピシャリとそういうと俺も流石に閉口してしまう。
「っ…………!!」
「フフフ………」
目の前の存在を睨み付ける勇騎さん。
そして目の前の存在も不気味に笑い声をあげながら歩み寄ってくる。
コツン……コツン。
そうやって俺たちの恐怖心を煽るかのようにゆっくりと。
やがて、天井から日の光が差し込み奴の姿を照らしていく。
次第に明らかになっていく奴の顔。
青白い肌、無造作に伸びた髪。
腰には日本刀を引っ提げている。
そしてやつれきったような顔………。
その姿はさながら死してなお生き血を求める悪霊………いや、“落武者”だろうか?
その姿を見たとき寒気を感じた。
そして本能で理解してしまった。
『この男はヤバい』と。
そしてその男に勇騎さんは怒りをぶつけるがごとく叫ぶのであった。
「生きてたのか………“ナイメア”!!!」
外でも肌寒さを感じていたが、日の光が閉ざされたこの場所に入った途端、異様な寒気を感じた。
───無論、寒気の原因は他にもあるのだが。
「───来ましたね」
「やっぱりお前か………!」
その中にいたのは1人の男。
薄暗くて顔がよく見えないが………
いや、それこそがかえって目の前の存在の不気味さを際立たせている。
そして、目の前の存在を目の当たりにした勇騎さんの様子も明らかにおかしい。
なんていうか………いつもより殺気立っている。
俺が知る限り、いつもはもっと落ち着いてるはずだ。
それだけで、目の前の存在となにかただならぬ因縁があると判断するには充分だ。
「なぁ…………勇騎さん、あの人知り合……」
「黙ってろ!!」
こちらの言葉が言い終わるか否かで勇騎さんがピシャリとそういうと俺も流石に閉口してしまう。
「っ…………!!」
「フフフ………」
目の前の存在を睨み付ける勇騎さん。
そして目の前の存在も不気味に笑い声をあげながら歩み寄ってくる。
コツン……コツン。
そうやって俺たちの恐怖心を煽るかのようにゆっくりと。
やがて、天井から日の光が差し込み奴の姿を照らしていく。
次第に明らかになっていく奴の顔。
青白い肌、無造作に伸びた髪。
腰には日本刀を引っ提げている。
そしてやつれきったような顔………。
その姿はさながら死してなお生き血を求める悪霊………いや、“落武者”だろうか?
その姿を見たとき寒気を感じた。
そして本能で理解してしまった。
『この男はヤバい』と。
そしてその男に勇騎さんは怒りをぶつけるがごとく叫ぶのであった。
「生きてたのか………“ナイメア”!!!」