完結編
「コーヒーとシーザーサラダとホットサンドひとつずつね!」
「はーい!」
注文内容を理緒に伝えると、俺はテレビの方に視線を移す。
テレビではありきたりなニュース番組がやっていた。
「………つまんねぇの」
普段ならチャンネルを変えるところだが、お客様がいる以上むやみにチャンネルを変える訳にもいかずぼんやりとテレビを見る。
内容は政治の事ばかりで俺の頭の中には入ってこない。
しかし……
『今朝未明、姫矢港・星葉埠頭にて複数の遺体が発見されました。
全て刀で切り刻まれたかのような傷があり………』
「………これって………!」
「おい、今のニュース観たか!?」
二階から、何やら慌ただしい様子で降りてきた勇騎さん。
その表情は鬼気迫るものであり、なんだかいつもの勇騎さんじゃないみたいだ。
「ど、どうしたんだよ勇騎さん………」
「理緒、勝利を借りてくぞ!」
「あ、うん………」
「お、おい!ちょっと待てって!まだ店番が………」
「そんなのいいから!行くぞ!」
いや、そんなのって………
俺たち働かないと生活できないんだけど………
そんなことすら言えず俺たちは埠頭へと向かう。
そしてこの事件が、後に姫矢市を……いや、世界を震撼させる戦いのほんの前触れに過ぎなかった事を俺たちは知らなかったのだ。
「はーい!」
注文内容を理緒に伝えると、俺はテレビの方に視線を移す。
テレビではありきたりなニュース番組がやっていた。
「………つまんねぇの」
普段ならチャンネルを変えるところだが、お客様がいる以上むやみにチャンネルを変える訳にもいかずぼんやりとテレビを見る。
内容は政治の事ばかりで俺の頭の中には入ってこない。
しかし……
『今朝未明、姫矢港・星葉埠頭にて複数の遺体が発見されました。
全て刀で切り刻まれたかのような傷があり………』
「………これって………!」
「おい、今のニュース観たか!?」
二階から、何やら慌ただしい様子で降りてきた勇騎さん。
その表情は鬼気迫るものであり、なんだかいつもの勇騎さんじゃないみたいだ。
「ど、どうしたんだよ勇騎さん………」
「理緒、勝利を借りてくぞ!」
「あ、うん………」
「お、おい!ちょっと待てって!まだ店番が………」
「そんなのいいから!行くぞ!」
いや、そんなのって………
俺たち働かないと生活できないんだけど………
そんなことすら言えず俺たちは埠頭へと向かう。
そしてこの事件が、後に姫矢市を……いや、世界を震撼させる戦いのほんの前触れに過ぎなかった事を俺たちは知らなかったのだ。