後編

「おいおい、なぁにデレデレしてるんだよ」


将さんはニヤリと笑うとちょっかいをかけてくる。



「べっ、別にデレデレしてねぇし!」


「嘘つけ。顔ニヤけてんぞ?」


「うぇっ!マジでか!?」


将さんの言葉を否定するも表情を指摘されれば慌てて顔を背ける。
顔全体が熱い……。



「………それはそうと………あの鎧武者は何だったんだ?」


深呼吸すると話題をすり替える。

これ以上からかわれるのは御免被るからだ。

それにあの鎧武者、かなり強かった。


将さんから渡されたアンプルから変換したカプセルがなかったらどうなっていたことか………。




「恐らく奴らの……Re:BUILDの新兵器だ。

そして誘拐した一般人を被験体にしていた所をみるとあれはプロトタイプって言ったところだろうな」


「新兵器……関係ない人を巻き込んで何が新兵器だ………!」


新兵器のプロトタイプだがなんだか知らないが関係ない一般人を巻き込むなんて絶対に許せない。

いつになく冷静な口調な将さんも、さっきから黙ってる輝や勇騎さんもきっと同じ気持ちだろう。




こんな戦い、早く終わらせなくちゃ………。




俺は改めてそう誓うのであった。
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