「よし、一気に決めるぞ！」


《タイヤコウカーン！スピンミキサー！》


《バインド！プリーズ！》


ディメンションキャブのタイヤから一変、灰色のコンクリートのようなタイヤ、『スピンミキサー』のタイヤにタイヤ交換すれば、無数の鎖で相手の動きを封じる『バインド』の魔法を発動する。

無数の鎖が大蛇のように地面を這いずり、鎧武者の四肢に絡みつく。

更にダメ押しでタイヤからコンクリート弾を発射し、完全に相手の動きを封じる。



「………！」


鎧武者は鎖を引きちぎろうともがくが、鎖はビクともしない。



「今度こそ……」


「「これで終わりだぁぁぁぁ！！」」


《クロスオリジン！クロスライダーキック！》


《エクスライザートリック！》


クロスオリジンはハンドルを引き再び押し込む事で右脚にエネルギーをチャージ。

対する俺はエクスライザーでカプセルを再リードする事でエネルギーをチャージする。

するとたすき掛けされたタイヤから無数のタイヤ型のエネルギー体が射出され、鎧武者にまとわりつく。



そして………



「はぁぁぁぁぁぁぁ！！！」


「せあぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」


俺はクロスオリジンより一歩早くロンダードからの華麗な跳躍を決め、炎を纏ったライダーキックを放つ。



「ーーーーーーー！！！！」


俺のライダーキックを喰らった鎧武者は吹っ飛ばされた………けど！



「ちょちょちょちょ！！と、とまんねぇ！！」


「は？」


着地したところに、迫るクロスオリジンのライダーキック。








…………ゑ？？


「えぇぇぇぇぇっ！？ちょちょちょ！無理無理無理！



…………ギエピーーーーーーーー！！！」


クロスオリジンのライダーキックをモロに喰らい………俺の体は宙を舞う。


こうして無事にフラグは回収されたのであった。


………って！！どうしてこうなった！？