後編

「よし………これで………!

あとはコイツを倒すだけだぁぁぁっ!!」


それを見送ると俺は炎の刃をその自慢の怪力で弾き飛ばし、キバ・ドッガフォームの武器である鉄槌……ドッガハンマーを召喚。

ドッガハンマーを引きずりながら奴に接近。

ドッガハンマーによる重い一撃を浴びせてゆく。



「…………!」


ドッガハンマーによる一撃を喰らい奴の装甲はへこみ、歪み、そして砕けてゆく。

そして最後の一撃をかまして奴と距離をとると、新しいカプセルを取り出し………



「一気に決めるぞ、将さん!」


「あいよっ!」


女の子を逃し再び戦地へと戻ってきたクロスと合流し、俺はカプセルを起動しクロスは新たなベルトを装着し、注射器型のアイテムを取り出す。



「ドライブ!」

《ドライブ!》


「ウィザード!」

《ウィザード!》


《仮面ライダークロス!》


俺は起動したカプセルをホルダーに装填し、クロスは注射器型アイテム………『オリジンスティンガー』を新たなベルト『クロスドライバーX』に装填する。



「ぶっちぎるぜ、魔法!変身!」


「これが本当の俺だぁぁっ!!変身ッ!!」


《デュアルフュージョン!ヴァルツ!フルスロットルマジシャン!》

《マジックショータイム!世界中がドライブ!技巧を披露!ハンパねーぜ!》


《覚醒!クロスオリジン!!》


そして俺はホルダーに装填したカプセルをエクスライザーで読み込ませ、クロスはオリジンスティンガーのハンドルを押し込む。

すると俺の目の前に魔法陣が現れ、クロスの体は赤と黒の風に包まれ、俺は魔法陣を潜り抜け、クロスは風を振り払う事で変身を完了する。

クロスは赤い装甲に黒のインナー、触覚を模したブレードアンテナが二本、吊り目気味の複眼とどこか近未来的なデザインの仮面ライダーになり、俺はというと………



「ようやくライダーらしいライダーになったぜ…………」


ビルの窓ガラスに映った自分を見て一言。

腰から伸びるタシットに、たすき掛けされたタイヤ、宝石のついた指輪を思わせる頭部に車のリアウィングを思わせる角とウィザードとドライブ双方の特性を引き継いだ姿となる。


これなら攻撃を受ける心配はないぜ!
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