「すげぇ………やっぱすげぇよあの2人。

あれだけいたアンゲロスを1匹残らず倒しやがった」


「そうだな………」


素直に感心する輝と勇騎さん。

なんか妙に哀愁を漂わせてやがる。


対する俺たちはというと…………



「あっぶねぇな！！避ける事ができたからいいものの………当たってたらどうすんだ！？」


「スマンスマン。でも躱してくれるって信じてたからよ」


「………ったく！」


言いながら最後に残った鎧武者の攻撃を回避すると、俺は“ある能力”を発動。

視界が一瞬明るくなったのを感じる。


すると………



「………！？」


奴の体が宙に浮いたではないか。

どうやらこのモンスウォーリアーという姿はテレキネシスも使えるようだ。



「今だ！！」


「おうよ！！」


《エクスライザーパニッシュ！》


《バイオレントドゥーム！バイオレンスレイジ！》


テレキネシスの発動により身動きの取れなくなった相手に対し、俺たちは必殺技を発動。

俺は右腕のスパインカッターを高速振動させ、クロスは左腕のアームカッターに紫色のオーラを纏わせる。


そして、助走から飛び上がり………


「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」」


2人同時に奴の体を切り裂いた。