後編

引っこ抜いたスパイダーアンゲロスの頭部を投げ捨てると、再び駆け出す。


「椿!1人で無茶するな!」


後ろからクロスの声が聞こえてきたかと思うと、クロスは俺の隣までやってくる。

その間にもアンゲロスを蹴散らしながらだ。



「将さんか………俺は大丈夫。意外と冷静だから」


「どこが冷静なんだよ………ったく」


言いながら手近にいたアンゲロスたちを切り裂いていく。



「それにしても数が多いな………椿、オーズさんの力を使う!しっかり躱せよ!」


「え、それって…………」


「そらよっ!」


クロスはオーズアンプルの力を解放し、オーズ・プトティラコンボの専用武器である恐竜の頭部を模した斧、『メダガブリュー』を召喚。

更に全身から冷気を放出し、周囲にいたアンゲロスたちを纏めて凍らせる。



「あぶねっ!!」


俺はクロスが放出するり冷気を手近にいたアンゲロスを盾にして防ぐ。



「一気に決めるぜ………!」


《ゴックン!》


《プットティラ~~ノヒッサ~~~ツ!!》


そういうとクロスはどこからか取り出した銀色のメダル……『セルメダル』をメダガブリューに装填。

メダガブリューの上顎を閉じてもう一度開く事でエネルギーをチャージし、一気に貯めたエネルギーを解放。

巨大なエネルギーの刃が氷漬けのアンゲロスたちに襲いかかる。

俺はその攻撃を飛び退いて回避する。



そして、アンゲロスたちは最期の断末魔をあげる事もなく消滅した。
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