前編

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姫矢市・雪葉区。

比較的最近に姫矢市と合併した都市。

姫矢市となる前から開拓が進んでおり、その象徴としてあらゆる場所にソーラーパネルが立ち並んでいる。

今では新エネルギー・リヒトシュトロームの需要の増加に伴い不必要となってしまったが2022年の現在でも撤去作業が遅れており大半のソーラーパネルがそのままになっている。

そんな雪葉区の中心街に、彼らはいた。



「おいどうすんだよ勇騎!このままじゃキリねぇぞ!?」


灰色のライダー、仮面ライダーアイン…篠原輝が叫ぶ。

アインは無数に迫る人体模型のような怪人・スパイダーアンゲロスを刀で切り伏せる。



「ぐっ………」


白色の二本角、仮面ライダーリベル……呼道 勇騎も疲弊しきっている様子だ。



「勇騎さん!輝!」


「おせぇよ!」


「悪りぃ、待たせたな2人とも」


「将も一緒か!助かる!」


俺と将さんはバイクから降りると2人に駆け寄る。

そして変身しようとした途端………




「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」


「勇騎さん!輝!」


飛んでくる斬撃波。

ソレをモロにくらいリベルとアインは吹っ飛ばされ、変身解除されてしまう。

斬撃波が飛んできた方を見てみてみると、そこにいたのは………



「なんだあれ………」


漆黒の鎧に黄金の角飾り、赤く光る複眼、その手に握られた日本刀。

その出で立ちはまさに鎧武者そのものだ。



「…………」


「く、来るぞ!」


漆黒の鎧武者は刀を構えると駆け出す。

この鎧武者は一体何者なのか?
そしてアンゲロスの大量発生との関係性は?

そんな疑問の答えすら考える暇もなく新たな戦いが幕を開けたのだった。



(後編につづく)
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