前編

「い、いきなり何言うんだよ!?」


将さんの言葉に一度だけ見たノエルの裸がリフレインする。



「どうなんだよ?シたいのか?それともシたくないのかよ?」


俺のリアクションを見ては、将さんはニヤニヤしながら絡んでくる。



「シたいです。のえるんとエッチしたいです
ていうか毎日そういうことしか考えてないです」

俺の本音を聞き将さんはゲラゲラと笑いだす。


「着衣プレイとかしたいもん。
コスプレエッチとかしたいもん。
俺の勘が正しければのえるん絶対エロい顔してくれる。

例えばこういうのとか………うぇへへぇへへぇ………」



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「……椿、お前ホントにキモいな」


「振ったのそっちだろ!?」


「まぁ、気持ちはわかる。
ノエルちゃんのおっぱいとかお尻柔らかそうだしな。
ちょっと小振りだけど。ハハッ」


「あんた今までノエルの事そんな風に見てたのかよ!?」


流石にこのセクハラ発言は頂けないと将さんを睨む。



「嘘嘘!冗談冗談!
そんな怒るなって!ノエルちゃんにちょっかいかけたりしないからよ!」


すると将さんは笑いながら俺の肩を叩く。


「………ったく」



「許せよ……お前ぐらいしかいねぇんだよ、こんなバカみたいな話出来るの。

呼道は女の子苦手だし、篠原は篠原でヒーロー脳すぎて女の子に興味なさそうだし」


「あぁ………分かるわぁソレ」


ここにいない仲間……呼道 勇騎(こどう ゆうき)と篠原 輝(しのはら あきら)の性格を思い返せば納得してしまう。



「それでよ、こないだ呼道と2人で飲みに行ったんだけど……3件ぐらいハシゴして酔いに任せて風俗行くって話になった途端、アイツなんつったと思う?

『酔いが冷めた』って言って帰りやがったんだぜ?

どんだけ女の子苦手なんだよ」


「あはははは………勇騎さんらしいや」


そして俺たちのバカみたいなフリートークはしばらく続いたのであった。
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