「どうだ、参ったか！」


爆炎が晴れるとそこにはクロスの姿が。

ところどころボロボロだが変身解除には至っていない。

紫のクウガの防御力で防いだようだ。



「ははは………やるじゃねーか」


「あんただって……！」


やっぱこの人は強い。恐らくは俺たちの仲間の誰よりも。

そして誰よりもその強さを………その想いを受け継いだ『仮面ライダー』なんだ。

だからこの人に近づきたい。そして超えていきたい。



仮面ライダーである以前にひとりの男として！




「………これで最後にすっか！」


「あぁ！」


俺たちはそれぞれアンプルとカプセルを取り出し起動させる。



《仮面ライダーエグゼイド！》


《エグゼイド！》


《仮面ライダークウガ！》


《龍騎！》




「力強さ、お借りします！変身！！」


「仕掛けるぜ、トリック！変身！！」


俺はカプセルをホルダーに装填しエクスライザーで読み込ませ、クロスはクロスドライバーにアンプルを装填しレバーを引く。



すると互いに光に包まれ………


《クロスライド！マイティアクションCX(クロスエックス)！》


《デュアルフュージョン！ヴァルツ！ドラグマイティX！》


《完全無欠のトリックスター！従えるのは無双の龍！》


……互いに新たな姿へと変貌した。