前編

「さぁ、来い!!」


「おぉぉぉぉぉぉ!!」


一瞬視界が明るくなるとどこからともなく紫色の炎に包まれた植物の蔦が現れる。

そしてそれは大蛇の如く地面を這いながらクロスに迫る。



「くっ……こいつは鎧武さんのオーバーロードの力と響鬼さんの炎か!

こいつ土壇場でとんでもねー力出しやがる!」


クロスはエレクトロウォーターフォールとストロンガーサンダーを駆使して蔦を防ぐが、防ぎ切れず蔦が両腕と両脚に絡まる。



「しまった!」


「今だ!」


クロスの動きを封じる事に成功した俺はすかさず無双セイバーと大橙丸の柄頭を地面に叩きつける。

すると音波が発生し、蔦の炎がそれに共鳴し肥大化。

巨大なオレンジの形状となりクロスを閉じ込める。




《音撃無双!大橙烈火!》



エクスライザーから電子音声が鳴ると無双セイバーと大橙丸が紫色の炎をまとう。

そして………



「でやぁぁぁぁぁぁっ!!」


「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」


紫色の斬撃を飛ばし、辺りは爆炎に包まれた。
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