前編

「出たよライジングチャージャー………。将さんガチってんじゃん」


クロス・ダブルサイクロンからクロス・ライジングチャージャーにフォームチェンジした将さん。

この姿はストロンガーだけじゃなく、クウガの基本4形態の能力を自在に使えるのだ。



「………分が悪いな」


恐らく先ほどのアレも緑のクウガことクウガ・ペガサスフォームの感覚強化能力でクロックアップを無理矢理視認してそこにストロンガーのエレクトロファイヤーを叩き込んだのだろう。

となると、だ。

分身能力やクロックアップをはじめとしたバニシングファントムの能力のほぼ全てが封じられたといっても過言ではない。

俺はホルダーのライダーカプセルを抜くと次のライダーカプセルを用意する。



「さっさと変身しな。それでも俺が勝つけどな!」


「ウルセェ!………響鬼!」


《響鬼!》


言いながらカプセルを起動し、ホルダーにセットする。



「鎧武!」


《鎧武!》


もう1つのカプセルも起動させ、ホルダーにセットする。

そして腰にマウントしていたエクスライザーを取り出しカプセルを読み込む。



「清めるぜ、烈火!変身!!」


《デュアルフュージョン!ヴァルツ!無双烈火!》


《音撃オンステージ!清めるは魑魅魍魎!》


電子音声と共にオレンジの形をした鎧が召喚され、俺の頭に覆いかぶさる。

それと同時に俺の体は炎に包まれる。

そしてゆっくりと鎧が展開すれば変身完了となる。



その姿は………




オレンジを模した和の鎧に鬼を模した仮面。

響鬼と鎧武両方の和のライダーの特徴を持った姿であった。


その名もヴァルツ・無双烈火!
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