Chapter.1:みっちゃん

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「アレ乗りたい!」


遊園地にたどり着き、1日フリーパスを2人分購入して早々、あかりんは目を輝かせながらジェットコースターを指差す。



「えぇ…………」


困った。


俺、絶叫マシーン苦手なんだよな…………。




しかも最初からか………。





「嫌なの?」


そう言って彼女は俺の顔を覗き込んでくる。


大きくて丸い瞳が俺を捉えて離さない。



…………くそぉぅ、可愛い。可愛いじゃないか。



これじゃ嫌だって言えないよ。




「嫌じゃ、ないけど…………」


「それじゃ乗ろうよ!」


彼女の屈託のない笑顔に後押しされ、苦手なジェットコースターに乗る事に。












しかし…………













「いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

タスケテあかりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん!!!」







………ひっじょーーーにみっともない所を見せてしまった。



最悪だ。
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