Chapter.3:ゆりかちゃん
「あ、そうだ………明梨ちゃんとは連絡ついた?」
「それが…………」
少し言いづらいが、ありのまま話すことにした。
昨日はあれから疲れて寝てしまったので、今さっき連絡をしたが連絡がつかないと。
帰るって言いながら帰ったのが夜になったからそれで怒ってるのでは、とも。
「まぁ………そういう訳なんですけど、真由先輩からも連絡とれませんか?」
「うーん、私も今朝連絡したんだけどさ……なんか連絡つかないんだよね。
まっ、でもあの子も忙しいからねっ!
なんてったって保育士免許になるために頑張ってるんだから!」
あかりんは高校2年の時に職業体験で『姫矢保育園』に行ったんだ。
そう……真由先輩のお兄さんである『神崎 俊哉(かんざき としや)』さんの職場だね。
そこで職場体験してから子供が好きになったみたいで、それから街が被災するっていう災難にも耐えながらやっとの想いで姫矢市の短期大学の幼児育成学科に入学出来たんだ。
俺は彼女の努力してる姿もずっと見てきた。
バイトでお金貯めながら必死にやりくりして夢を掴むために頑張ってる。
そんなあかりんだからこそ俺は支えてあげたい……支えさせて欲しいって思ってる。
────クリスマスもたまたま予定が合ったとは言ってたけど、俺のために予定空けてくれたのかもな。
あかりんと連絡ついたら、あかりんの大好きなタルトでも持っていこう。
それも、イチゴつきのおっきなやつ。
それからちょっと恥ずかしいけどぎゅ~~!ってしてあげよ。
そしたら、そしたら……………
また、笑顔見せてくれるよね。
「そう、ですよね!あかりん忙しいから!また今度俺がなんか美味しいもの食べに連れていきますよ!」
───そうだ。これは杞憂だ。
そんなバカなことあるわけ、ない。
あの子は十分に苦しんだんだ。
お父さんもお母さんもお姉さんもアンゲロスに殺されてひとりぼっちになって。
それでも気丈に振る舞ってた。
今でこそ俺に弱さも見せてくれるけど、あの子は絶対に人前で泣くような子じゃない。
それでやっと今、夢を………幸せを掴もうとしているんだ。
流石に神様もそんな残酷なことはしないはずだ。
そうだよ…………そうに決まってる。
「それが…………」
少し言いづらいが、ありのまま話すことにした。
昨日はあれから疲れて寝てしまったので、今さっき連絡をしたが連絡がつかないと。
帰るって言いながら帰ったのが夜になったからそれで怒ってるのでは、とも。
「まぁ………そういう訳なんですけど、真由先輩からも連絡とれませんか?」
「うーん、私も今朝連絡したんだけどさ……なんか連絡つかないんだよね。
まっ、でもあの子も忙しいからねっ!
なんてったって保育士免許になるために頑張ってるんだから!」
あかりんは高校2年の時に職業体験で『姫矢保育園』に行ったんだ。
そう……真由先輩のお兄さんである『神崎 俊哉(かんざき としや)』さんの職場だね。
そこで職場体験してから子供が好きになったみたいで、それから街が被災するっていう災難にも耐えながらやっとの想いで姫矢市の短期大学の幼児育成学科に入学出来たんだ。
俺は彼女の努力してる姿もずっと見てきた。
バイトでお金貯めながら必死にやりくりして夢を掴むために頑張ってる。
そんなあかりんだからこそ俺は支えてあげたい……支えさせて欲しいって思ってる。
────クリスマスもたまたま予定が合ったとは言ってたけど、俺のために予定空けてくれたのかもな。
あかりんと連絡ついたら、あかりんの大好きなタルトでも持っていこう。
それも、イチゴつきのおっきなやつ。
それからちょっと恥ずかしいけどぎゅ~~!ってしてあげよ。
そしたら、そしたら……………
また、笑顔見せてくれるよね。
「そう、ですよね!あかりん忙しいから!また今度俺がなんか美味しいもの食べに連れていきますよ!」
───そうだ。これは杞憂だ。
そんなバカなことあるわけ、ない。
あの子は十分に苦しんだんだ。
お父さんもお母さんもお姉さんもアンゲロスに殺されてひとりぼっちになって。
それでも気丈に振る舞ってた。
今でこそ俺に弱さも見せてくれるけど、あの子は絶対に人前で泣くような子じゃない。
それでやっと今、夢を………幸せを掴もうとしているんだ。
流石に神様もそんな残酷なことはしないはずだ。
そうだよ…………そうに決まってる。