Chapter.2:あかりん

「仮面越しからでも解るぜ………
いい表情(かお)してんなァ……!」



アマゾンアルファへと姿を変えた俺。



前からもそうだったけど俺の場合、このライダージュエルというものを使うと俺の意思に反して少し性格、というか口調が変わるようだ。




他の仲間たちは変わらなかったのに、なんでだろうか。





まぁ、今はどうでもいい。目の前のアイツを“狩る”だけだ。




「その殺気……いいわぁ、坊や。

エクスタシーを感じちゃう………!!」



今にも絶頂を迎えんばかりに体をくねらせる怪人。



奴の趣味に付き合うつもりはないのだけども。




「興味ねぇよ……てめぇには………!

はぁぁぁぁぁぁっ!!」




───やっぱり前より性格の変化が顕著になっている。


まるで自分の意識がジュエルによって染められていくかのように。



だけど、そんなリスクに怯えている暇なんかない。




俺はアームカッターを構えると飛び上がり、奴に斬りかかるのであった。
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