Chapter.2:あかりん
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あれから3日が経った。
どうにか動けるくらいにまで回復した俺はジルにあかりんを紹介すべく、真由先輩の車で俺の暮らすアパートに向かっていた。
無論、あかりんに会いにだ。
「なんか帰るの久しぶりだなぁ………」
あれから痛みが酷く、まともに動ける状態ではなかった俺は4日間ジルの家に泊まらせて貰っていた。
その間、あかりんに留守番を頼んでいたのだが………あかりんは1人で寂しくなかっただろうか。
まぁ、こまめに連絡取り合っていたし、大丈夫だとは思うけど。
「そうよねぇ。なんか明梨ちゃんに会うの久しぶりだなぁ………高校生の時以来だっけ」
車を運転しながら呟く真由先輩。
「その明梨ちゃん、だっけ?……ってどんな子なの?」
ここで俺の隣に座っていたジルが口を開く。
それを聞かれると俺たちは一瞬考え………
「「仮面ライダーがとっても好きな子」」
と答えた。
「そうなんだ………」
「あと底ぬけに明るくてちょっとエッチな子だよね………」
「そうそう。みっちゃんとか結構エッチなコトされてたよね、高校時代」
「言わないでそれは!」
「そ、そうなんだ………」
これにはジルも戸惑っているのか俺から目を反らす。
あ、これは不安になっているな………。
「だ、大丈夫!あかりん、とってもいい子だから!そんな嫌がるような事はしないから!」
「本当?」
「本当だって!」
「そっか………それならよかった」
───俺たち4人ならきっといい友達になれる。
絶対にうまくやっていける。
そう思っていた。そう信じて疑わなかった。
でも、現実はそんなに甘くはない。
この出会いが………ジルと俺たちの出会いがこれから始まる悲劇のほんの序章に過ぎなかったなんて思いもしなかった。
あれから3日が経った。
どうにか動けるくらいにまで回復した俺はジルにあかりんを紹介すべく、真由先輩の車で俺の暮らすアパートに向かっていた。
無論、あかりんに会いにだ。
「なんか帰るの久しぶりだなぁ………」
あれから痛みが酷く、まともに動ける状態ではなかった俺は4日間ジルの家に泊まらせて貰っていた。
その間、あかりんに留守番を頼んでいたのだが………あかりんは1人で寂しくなかっただろうか。
まぁ、こまめに連絡取り合っていたし、大丈夫だとは思うけど。
「そうよねぇ。なんか明梨ちゃんに会うの久しぶりだなぁ………高校生の時以来だっけ」
車を運転しながら呟く真由先輩。
「その明梨ちゃん、だっけ?……ってどんな子なの?」
ここで俺の隣に座っていたジルが口を開く。
それを聞かれると俺たちは一瞬考え………
「「仮面ライダーがとっても好きな子」」
と答えた。
「そうなんだ………」
「あと底ぬけに明るくてちょっとエッチな子だよね………」
「そうそう。みっちゃんとか結構エッチなコトされてたよね、高校時代」
「言わないでそれは!」
「そ、そうなんだ………」
これにはジルも戸惑っているのか俺から目を反らす。
あ、これは不安になっているな………。
「だ、大丈夫!あかりん、とってもいい子だから!そんな嫌がるような事はしないから!」
「本当?」
「本当だって!」
「そっか………それならよかった」
───俺たち4人ならきっといい友達になれる。
絶対にうまくやっていける。
そう思っていた。そう信じて疑わなかった。
でも、現実はそんなに甘くはない。
この出会いが………ジルと俺たちの出会いがこれから始まる悲劇のほんの序章に過ぎなかったなんて思いもしなかった。