Chapter.2:あかりん
「あはは………君たちは面白いね」
そんな俺たちの様子を見てジルは笑う。
「いや、どこが面白いのさ」
「ん?全部だよ全部。ここに『人』を招き入れるのは久しぶりだから」
そう言われて改めて部屋の内装を見てみる。
部屋はとても広く高級ホテルを思わせる豪勢な作りとなっている。
なんかステンドグラスまであるし………
「ずっとこの部屋で1人だったの?」
思い切って聞いてみる。
このミステリアスな少年の瞳の奥に俺と同じ孤独を見たからだろうか。
とにかく、聞かずにはいられなかったんだ。
「うん、父さんから不用意に部屋から出ちゃダメだって言われてるんだ………まぁ、たまにこのお屋敷を抜け出すんだけどね」
「そっか………なら、俺たちと友達になってよ」
『友達になってよ』。
自然とその言葉が出た時、俺は戸惑った。
だってそうだろう?
友達っていうのは宣言してからなるものじゃなくて友情が育まれることで自然になってゆくものなのだから。
でもなんでだろう。このジルという少年を見ていたらそう言わざるを得ないというか、早く孤独から解放してあげないと消えて無くなってしまいそうというか。
とにかく、彼のその儚げな雰囲気が俺にその言葉を言わせたのだろう。
「いいの………?」
当の本人はしばらく間を置いた後、そう聞き返してくる。
「もちろん!……ねっ、真由先輩」
「うん!」
「ありがとう」
もちろんと即答すれば、ジルは今までで最高の笑顔を見せてくれる。
こうして俺たちは『友達』になった。
そんな俺たちの様子を見てジルは笑う。
「いや、どこが面白いのさ」
「ん?全部だよ全部。ここに『人』を招き入れるのは久しぶりだから」
そう言われて改めて部屋の内装を見てみる。
部屋はとても広く高級ホテルを思わせる豪勢な作りとなっている。
なんかステンドグラスまであるし………
「ずっとこの部屋で1人だったの?」
思い切って聞いてみる。
このミステリアスな少年の瞳の奥に俺と同じ孤独を見たからだろうか。
とにかく、聞かずにはいられなかったんだ。
「うん、父さんから不用意に部屋から出ちゃダメだって言われてるんだ………まぁ、たまにこのお屋敷を抜け出すんだけどね」
「そっか………なら、俺たちと友達になってよ」
『友達になってよ』。
自然とその言葉が出た時、俺は戸惑った。
だってそうだろう?
友達っていうのは宣言してからなるものじゃなくて友情が育まれることで自然になってゆくものなのだから。
でもなんでだろう。このジルという少年を見ていたらそう言わざるを得ないというか、早く孤独から解放してあげないと消えて無くなってしまいそうというか。
とにかく、彼のその儚げな雰囲気が俺にその言葉を言わせたのだろう。
「いいの………?」
当の本人はしばらく間を置いた後、そう聞き返してくる。
「もちろん!……ねっ、真由先輩」
「うん!」
「ありがとう」
もちろんと即答すれば、ジルは今までで最高の笑顔を見せてくれる。
こうして俺たちは『友達』になった。