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「─────！！」




目が醒めると、眼前に飛び込んできたのは見知らぬ天井だった。





「目が醒めたかい？」



暫くぼんやりと天井を見つめていたが、誰かの声が聞こえてくると我に返り声が聞こえてきた方へと顔を向ける。




「………ここは…………？」


「僕の家さ」



そう言って笑顔を見せるのは先ほどの少年……ジルだ。


俺はベットから飛び起きるが全身に痛みが走り、その場に蹲る。




「ぐっ………！真由先輩は………！？」


「安心して。君の友達も無事だよ」


「みっちゃん！」



廃墟と化した街で離れ離れになった真由先輩の事を案ずると、真由先輩が部屋の中に入ってきた。




「よかった………真由先輩………無事だったんですね………」


「私はいいから！みっちゃんは寝てなって！」



全身に走る痛みに耐えながら俺は笑顔を見せる。


真由先輩は俺に気を使ってか俺を寝かしつけようと両手を伸ばす。




「そうも言ってられないですよ………早く戻らないと………」



そうだ、早く戻らなきゃ。


あんな夢を見た後だ。落ち着いてなんていられない。




もし俺がいない間にあかりんに何かあったら………それこそ俺はどうにかなってしまう。





だから早く、早くかえらなきゃ………。