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炎に包まれた街を駆ける。




倒壊した建物、倒れ伏す人たち、泣き叫ぶ子供…………。

そして……徘徊する怪物。




まさにそこは阿鼻驚嘆の地獄だった。




「…………ッ！！」



怪物………アンゲロスを発見するとベルト、『プライムレイザー』を装着する。



装着と同時にベルトが起動し、待機音と共にスタンバイフェイズに移行する。





《HEY YOU ARE YOU READY！？》


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！変ッ身！！」



電子音声が再生されると同時に体の奥底から湧き上がってくる衝動。



それに抗うことなく叫ぶ。





《OH,YEAH！PRIME SHOW TIME！！》


するとその叫びがトリガーとなり、次の電子音声が再生され、バックル内のメイン動力源『テスラーエンジン』が発光。


俺の体をバックルから伸びたラインドライブが包み込みインナースーツ『コアフレームインナー』を形成。


次に装甲『タクティクスガジェット』が装着されていき、最後に触覚とマフラーがエネルギー『リヒトシュトローム』で構成されれば変身完了となる。




青いタクティクスガジェットに黄色のラインドライブ。
リヒトシュトロームで構成された赤いマフラーと触覚。


そして目を引くのがバッタを模した仮面。




これが俺のもう１つの姿、『プライム』だ。