「たぁっ！」


軽快にジャンプするエグゼイドとかいうライダー。

そのジャンプする姿はその見た目も合わさってまさにマ○オ・○リオ。


もう本当にそれにしか見えねぇ。


ん？同じところ伏せろって？
細けぇこたぁいいんだよ。


エグゼイドは突然空間に現れた板チョコを正方形のブロック状に組み上げたようなものを足場にして更にジャンプ。


右に、左に、上空に。

足場と本人の身軽さにものを言わせ、縦横無尽に戦場を駆け巡る。


これには俺も、俺が召喚したブレイドと鎧武も唖然とするばかり。



「おのれぇ………！！ちょこまかとォ………！」



「ホラ、君たちもボケッとしないで早く行く！」


「お、おう………」


俺たち３人要らなくね？と心の中で思いつつも、俺は鎧武とブレイドを従えると俺はベルトを操作した。



《ガンバラァァァァァイド！プリズムビッカー！》


元々装備していたトリガーマグナムがゲームのピクセルのような光となって砕け散る。

そして再び光が収束すると今度は盾と剣が一体となった武装となる。


これは『プリズムビッカー』。


仮面ライダーダブルの最強形態である『サイクロンジョーカーエクストリーム』の専用武器だ。

『ビッカーシールド』というガイアメモリの力を収束させる盾と『プリズムソード』という専用のガイアメモリの力を纏わせることで解析済みの敵怪人……ドーパントの能力を無効化することが出来る剣で構成されている。


しかもビッカーシールドからは光線を放つことも出来るため、攻守も完璧にこなし遠近両方から攻撃できる万能武装というわけだ。



あの未知のライダー……エグゼイドのサポートをするにも、逆に俺自身が戦闘するとしてもこれ以上の武器はあるまい。




《PRISM！》


精製された専用のメモリ……プリズムメモリをプリズムソード側のスロットに装填する。


それと共にロックが解除されたようで、プリズムソードをビッカーシールドから引き抜いた。


これでこちらも体制は整った。



「行くぞ！」


「履歴書ッ！！」


「ドンドコッ！！」



…………あー、やっぱり気が抜けるわぁ。


そんな想いは飲み込み、俺はプリズムソードとビッカーシールドを、召喚されたライダーたちはそれぞれの剣を構え、巨大な怪物と化したマルスの方へと駆け出すのであった。