二章 THE RESOLUTION

「フハハハハハハハ!!実にいい気分だ!!

これこそまさに神の力ァァ!!

フハハハハハハハ!!フハハハハハハハ!!」


マスクの口元が裂け牙が露になる。

もはやここまで来たらこいつはもう『仮面ライダーマルス』などではない。

ガワだけ借りた別のナニカだ。




「逆転の策は………なんかねぇのか…………!」


俺が知っているガンバライダーの能力は歴代ライダーの能力を借りるだけ。

そして現在、俺が知る限りでは1号から2015年時点での最新の仮面ライダーは“まだ始まったばかりの”ゴーストまで。

そこから先の仮面ライダーなんて知らねぇよ。

それにゴーストも派生形態がチョロチョロ出てきたかなーってぐらいだし。


遥なら“ゴーストより新しい仮面ライダー”とか俺の知らない仮面ライダー知ってそうだけどな。





「……………いや、流石に未来の仮面ライダーまでは知らねぇか」




「知ってるんだよな、これが!」




《レベルアーップ!》


《マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!》


どこからともなく聞こえてくる変身音。

なんか『スパーキンッ!!』とか言いそうなこの変身音はなんか癖になる。




するとどこからともなく現れたのは……………







「は?」


全身真っピンクなライダー。
逆立った髪の毛のような装飾。
スポーツ選手のユニフォームのようなスーツ。

そして………目。


なんていうか………仮面ライダーではない。



……て言うかコレなんなんだよ!?スーパーマ○オの擬人化!?

あ、アレは人か。




「………仮面ライダーエグゼイド。

平成ライダー18人目の戦士。
そしてゴーストの次に放送する予定のライダーだよ☆」


「遥!?てかこいつライダーなの!?」


いつの間にか俺のとなりにやって来た遥。

て言うかさりげなくこの女ネタバレ噛ましやがった!!

ゴースト始まったばかりなのに次のライダー見せてきやがった!ふざけんな!!




「さぁ、ガンバライダー!一緒に戦おうぜ!」


「お、おう………」


このエグゼイドとかいうライダー、やたらノリ気だな…………。

俺は少し戸惑いつつも武器を構える。




「超キョウリョクプレイで!クリアしてやるぜ!!」


「や、やるぜ!!」


それが決め台詞か………ちょっと初見じゃ合わせてやれねぇなぁ…………。
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