二章 THE RESOLUTION

「ホント………?」


遥は上目遣いで俺を見る。


その目はどこか不安げに、俺にすがってもいいのかそれを俺に確認するかのように。


やめてくれ、俺………そういうのに弱いんだよ。



昔からそうやって頼られたりすると断ることも放っておくことも出来なくてよく損な立ち回りをしてたっけ。



今だってそうだ。

だから先輩たちからキツめの仕事を降られたりする。



でも…………




「あぁ!任せとけ!!
大船に乗ったつもりでどっしり構えてな!!

この俺が!お前や子供たちを護ってやるよ!!」


………うん、俺はバカなのかな?


言った側から大見得切ってしまった。


穴があるなら入りたい気分だぜ。



「ありがと…………」


しかし、この娘。

そんな俺の大見得を信じてくれたのかはにかむように笑いかけてくれた。



ヤバい………結構かわいいかも。



…………って!何をいっているんだ俺はァァ!!


俺が好きなのはいたいけな子供!

あのプニプニっとした子供たちだァァ!!


って……そういうのはおいといて。



「さ、さっさと探すぞ!!」


「うん!」



俺と遥はタケルを探し、再び駆け出すのであった。
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