二章 THE RESOLUTION

「………どうしてここに?」


恐る恐る聞いてみる。

ガンバライジング社のこいつがここにいるという事はなんらかの事件が起きたという事だ。



そしてその不安は見事に当たった。





「この辺りで子供の行方不明事件が起きていてね……。

それで調査しに来たのさ」


「やっぱりそうか………!

なぁ、俺にも手伝わせてくれねぇか?」


咄嗟に出た言葉。その言葉に遥は怪訝そうな眼差しを向ける。




「………な、なんだよ?」


「昨日は手伝う気はないって言ってなかったっけ?」


「うっ………!」



こいつ、痛いとこ突きやがる。




「タケルが………うちの園児がいなくなったんだ。

もしかしたらさ、お前の言う事件に関係してるんじゃないかって…………」


「もしそれで昨日みたいに敵に襲われたらどうすんのさ?」


射抜くような眼差し。

またもや言葉に詰まってしまう。



「その時は…………その………」


「その………なにさ?」


尚もジト目を向ける遥。



「ぐぬぬ………

あーーーーーーっ!!分かったよ!

その時は戦うよ!それでいいだろ!!」


あれー?
勢いに任せて俺、とんでもない事言ってね?
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