二章 THE RESOLUTION

─TOSHIYA SIDE─

あれから何分、何時間探しただろうか。

一向にタケルの姿は見当たらない。






「くっそー……どこ行ったんだよ……!」


タケルがいきそうな場所はこれ以上は思いつかないってぐらいに当たった。

だがどこにもタケルはいなかった。




子供の足ではそう遠くには行けないはずだ。





もしかして事件に巻き込まれたんじゃ………

このままじゃ取り返しのつかないことになる。

そんな焦りが、不安が俺の思考をぐちゃぐちゃにしていく。






そんな時だった。





「うわっ!」


………不意に誰かとぶつかった。

尻もちをつく相手。




「あっ、悪りぃ。大丈夫か………って!」


尻もちをついた相手を見つめる。

黒髪のショートヘアにメガネ、メガネの奥の大きな瞳に透き通るような白い肌。






見間違えるもんか………こいつは………






「遥!?」



「やぁ………」
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