二章 THE RESOLUTION

─HARUKA SIDE─

「この辺か……」


ガンバライジング社の指示を受け、私はまたこの街にやってきた。

というのもここ数日子供の行方不明事件が後を絶たないというのだ。

たしかニュースにも取り上げられたっけ。


「これも『イリューダー』絡みの事件か…………」

『イリューダー』。

我々ガンバライジング社が長年追い続けてきた未知なる存在。
そして近い未来我々人類を脅かすであろう存在。
私たちもどのようなものかは知らないが、今回の事件もイリューダーが絡んでいるとみて間違いないだろう。


『………どうだ、高嶺。イリューダーの生態反応はあったか?』

仲間のオペレーターから通信が入る。


「いや、イリューダーの反応はないよ」

「そうか、了解した。

だがくれぐれも無理はするなよ?お前はオペレーターなんだから」

「………わかってる」

そう、彼の言うように私も一応オペレーターなんだけども、無理を言って前線に出させて貰っている。

その恩に報いるためにも何としてもこの事件は解決しなければ。

私は通信を切ると端末片手に行方不明になった子供たちの捜索を開始した。
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