二章 THE RESOLUTION

「ホントにそんなんじゃないんですって……」

絡めてくる腕を振りほどき、デスクワークに集中する。

しかし、それを邪魔するかのように辻畑先輩は絡んでくる。

俺をからかうのがそんなに楽しいかよ……




「……いい加減にしないと怒りますよ?」


「ごめんごめん……」


ここでようやく辻畑先輩から解放された。


あとはこのデスクワークを終わらせるだけっと………




「それでどうなったの~?あの子とは」


前言撤回。まだ知世子さんが残ってた。


「だから昨日も言ったでしょ、何もないって」


「うっそだ~~~!」


鬱陶しい鬱陶しい鬱陶しい鬱陶しい………

嗚呼~~~鬱陶しい!!




「……嘘じゃないって。ていうか仕事に集中出来ませんよ」

かといってキレることなどできるわけもなく。

怒りを堪えながら張り付いた笑顔で知世子のババァに優しく優し~~くそういう。



「あ、そうだった………」


「ったく……急いで終わらせろっていったのアンタじゃねーか」


忘れてましたと言わんがばかりの知世子さんの顔。


その顔を横目に文句を垂れながら俺はデスクワークと向き合うのであった。
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