二章 THE RESOLUTION
「………さっきはごめん。いきなり怒鳴ったりして」
やがておでんを完食すると遥が口を開く。
傘の影になっていてその表情を見ることは出来ないがもう怒ってはいないらしい。
「いやいいって。俺も悪かったよ……事情も聞かずに生意気なこと言って」
こちらも素直に謝罪する。
「もういいよ、冷静に考えてみたら当たり前の反応だしね」
俺の方に顔を向け苦笑する彼女。その笑顔が俺の心をざわつかせる。
本当にいいのか?
本当にこの子1人に戦わせていいのか?
「お前……これからどうすんだ?」
「戦うさ……ひとりでも」
「そうか……」
そうか……じゃねぇよ。
何、納得してるんだ俺は。
なんで言えねぇんだ、『俺も戦う』って。
「じゃあ、私はまだ調査があるから行くね……」
そう言うと傘を俺に手渡してきて雨の中何処かへと走り去っていった。
俺はただその背中を見送ることしかできなかった。
やがておでんを完食すると遥が口を開く。
傘の影になっていてその表情を見ることは出来ないがもう怒ってはいないらしい。
「いやいいって。俺も悪かったよ……事情も聞かずに生意気なこと言って」
こちらも素直に謝罪する。
「もういいよ、冷静に考えてみたら当たり前の反応だしね」
俺の方に顔を向け苦笑する彼女。その笑顔が俺の心をざわつかせる。
本当にいいのか?
本当にこの子1人に戦わせていいのか?
「お前……これからどうすんだ?」
「戦うさ……ひとりでも」
「そうか……」
そうか……じゃねぇよ。
何、納得してるんだ俺は。
なんで言えねぇんだ、『俺も戦う』って。
「じゃあ、私はまだ調査があるから行くね……」
そう言うと傘を俺に手渡してきて雨の中何処かへと走り去っていった。
俺はただその背中を見送ることしかできなかった。