二章 THE RESOLUTION

「たっ、食べ物で釣ろうだなんてそうはいかない!私はここを動かないから!」


遥は俺の誘いに乗るつもりはないとそっぽを向く。


本当はおでん食べたいくせに。



「ならせめて屋根あるとこに行けよ。
すくなくともここよりあったかいぜ?」


「さ、寒く……寒くなんて……!」


「手、震えてんぞ?」


遥の手を握る。


その手はひんやりと冷たかった。


「……は、離してよ!」


照れているのかそれとも単に不快だったのか手を振りほどかれてしまう。

……悪気はないとはいえちょっと傷つくな。


「お前なぁ……いつまで意地はってるつもりだよ?うちの園児たちよりタチわりぃぞ?」


「うるさい!」


こりゃ参った。簡単には機嫌を直してくれそうにない。


はてさてどうしたものか……。




なぁ、読者の君はどうしたらいいと思う?
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