二章 THE RESOLUTION

「おーい、風邪ひくぞ?」


俺は傘を開くと傘を差し出しながら話しかける。


「……何しに来たのさ?」


「お前こそこんなところで何してんだよ?」


「キミには関係ないだろ」


俯いたままボヤく遥。


どうやら完全に拗ねちまってるみたいだ。


やれやれ……俺のせいとはいえこれは厄介そうだ。



「……その……悪かったよ。
偉そうな事言って。だからさ、うち戻ろうぜ?風邪ひくぞ?」

「嫌だ」

こいつ……子供かよ……。


ていうか子供だよな、どうみたって真由と同い年……17歳か18歳ぐらいだし。


まぁいい、拗ねた子供の相手なら慣れてるさ。


「……まぁ、そういうなって。

セブイレでおでん奢るからよ、一緒に帰ろうぜ?な?」


「おでん……!」


お、食いついた。やっぱり寒いんだな。
7/28ページ
スキ