「……なんか悪いな、騒がしい家で」


「ううん……楽しい家族じゃない」


部屋に入ると少女をベットに座らせると彼女をまじまじと見つめる。

黒髪のショートヘアに白い肌、大きめの瞳にメガネ………

うぅむ、なかなかの美人だ。

座ってる姿もなかなか様になってやがる。

胸はまぁ小さめだが嫌いじゃない。


「……ん？どうした？」

ふとお嬢さんと視線が合うと、彼女は不思議そうに首を傾げた。


「……いや、なんでもない。それより上着脱いでくれ」

俺はなんでもないと答えると救急セットから包帯とガーゼ、消毒を取り出すと彼女に上着を脱ぐようにいう。

お嬢さんは分かったといえば素直に上着を脱ぐ。


「ちょっと染みるぞ？」

普通の男なら反応するのだろうがあいにくJK(？)にゃ興味はない。

俺はピンセットでつまんだ脱脂綿に消毒をつけると、彼女の傷に軽くおし当てる。


「うっ！」

お嬢さんは苦悶の表情を浮かべる。

幸い傷口は浅かった。