二章 THE RESOLUTION

─TOSHIYA SIDE─

さて、あれから無事に自宅に到着した訳だが……問題が1つ。


「真由ちゃん真由ちゃん!としにゃんが彼女連れてきたーー!!」


「はぁ!?うっそ!?あのお兄ちゃんが!?」


俺が初対面の少女を連れてきたことで大騒ぎに。

……まぁ、そうなるわな。普段が普段だし。


「あ、あの!お兄ちゃんは止めておいた方がいいと思います!ロリコンだし!」


真由に至ってはこんなことを言い出す始末。

彼女に間違えられたカノジョ………嗚呼、名前聞いとかなきゃな……も苦笑するしかないようだ。

ていうか酷くね!?たしかに幼女にしか興味ないけどさぁ!


「別にそんなんじゃねーよ!ただ怪我してるから手当てしてやろうと思ってだな……」


「あっ、本当だ!大丈夫ですか!?」


……今更気づいたか、妹よ。天然か。


「……大丈夫。ちょっと痛むけど」

「そうですか……」

「本当にとしにゃんとはそういう関係じゃないのね!?本当なのね!?

「あぁもう!ホラ、早く行くぞ!」

このまま真由や知世子さんと話してても仕方がない。

俺は無理やりお嬢さんの手を引くと自分の部屋へと入った。
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