一章 THE BIGINNING

────??? SIDE

「復活したコウガネはガンバライダーによって倒されたか………」


ガンバライダーと邪武の戦いをモニター越しに見る。

今日が我々の初陣。

この日のために各世界で戦う仮面ライダーたちの研究を重ねてきた。

来たるべき滅びの時から世界を救うために。

そしてガンバライダーはその初陣で多大な戦果を上げてくれた。
これほど嬉しいこともない。


「ガンバライダーの………我々ガンバライジング社の初陣にしては上々といったところか。

よろしい、彼女に次のミッションを送りたまえ」


側にいた秘書に椅子に座った体を向け、指示を出す。



「かしこまりました……」


秘書は一礼すると部屋を出て行くのを確認し、私は再びモニターを見る。


「……さて、君はどんな物語を刻むのかな」


モニターに映るのは神崎 俊哉の姿。

我々が以前から目をつけていた男だが、期待以上の戦闘力だ。


さて、これからも彼の戦果を期待するとしよう。

(続く)
33/33ページ
スキ