一章 THE BIGINNING

光の粒子は蒸着された装甲を残して霧散。


現れたのは緑色のインナースーツに簡素な黒い装甲。


頭を触ってみれば2本角が生えていることがわかる。


これってまさか……


「ガンバ……ライダー!?
しかもガンバライジングが稼働したばっかの頃の奴じゃん!」


そう、俺が変身したのはガンバライジングのアバターカード『ガンバライダー』そのものであった。


ただしなんの飾り気もない初期状態のだが。



「ガンバライダー知ってるんなら戦い方もわかるよね!?」


「おう!」


自信満々に答える。


ゲームの中とはいえ何年もガンバライダーの戦いを見てきたからな……。


「いっくぜぇぇぇぇぇ!」

《ガンバラァァイド!ソニックアロー!》



早速手をICカードを翳す。


すると現れるのは真紅の弓矢、ソニックアロー。


ソニックアローの弦を思いっきり引くと光の矢を放つ。

こうして戦いの火蓋は切って落とされた。
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