一章 THE BIGINNING
「わ……わかりましたからどいて下さい園長先生。重いですから」
「や~だ」
……くそぅ殴りてぇよ、このオバサン。
「……俺と一緒に弁当食べるんじゃなかったんですか」
「あ、そうでした。てへっ」
おどけてみたって別に可愛くねぇぞ!
……なんて言える訳もなく。
自分の上に乗っていた知世子さんがどいたのを確認すると俺は自分の席に座る。
「今日のおべんとは何かな~?」
わざわざ俺の隣にやって来て、自分の席から持ってきた弁当箱を開く知世子さん。
中身はハンバーグに卵焼き、ブロッコリー、ウィンナーなどなど……。
ごくごくありふれた中身の弁当だが作ったのは俺だ。
何故なら真由はもちろんの事、知世子さんも料理は全くと言っていいほどダメなのだ。
カレーを作らせれば謎の黒い液体になるし、炒飯を作らせれば炭の塊となる。
目玉焼きすらロクに作れやしないのだ。
だから料理は3人の中で唯一料理が得意な俺の担当。
今日だってこうして自分を含めた3人分の弁当を作ってる訳だ。
「や~だ」
……くそぅ殴りてぇよ、このオバサン。
「……俺と一緒に弁当食べるんじゃなかったんですか」
「あ、そうでした。てへっ」
おどけてみたって別に可愛くねぇぞ!
……なんて言える訳もなく。
自分の上に乗っていた知世子さんがどいたのを確認すると俺は自分の席に座る。
「今日のおべんとは何かな~?」
わざわざ俺の隣にやって来て、自分の席から持ってきた弁当箱を開く知世子さん。
中身はハンバーグに卵焼き、ブロッコリー、ウィンナーなどなど……。
ごくごくありふれた中身の弁当だが作ったのは俺だ。
何故なら真由はもちろんの事、知世子さんも料理は全くと言っていいほどダメなのだ。
カレーを作らせれば謎の黒い液体になるし、炒飯を作らせれば炭の塊となる。
目玉焼きすらロクに作れやしないのだ。
だから料理は3人の中で唯一料理が得意な俺の担当。
今日だってこうして自分を含めた3人分の弁当を作ってる訳だ。