一章 THE BIGINNING

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ザラッとした砂埃が舞う荒野。


切り立つ岩の壁がまるで『私たち』を取り囲むようにそびえ立つ。


向かい合う6人の戦士たち。


そして私は3枚のカード片手にそれを見守っている。



………いや、見守ることしか出来ない。




「俺が最後の希望だ……!」

「ここからは俺たちのステージだ!」

「ひとっ走り付き合えよ!」



「君達は邪魔なんだよ……!」

「俺が最強のライダーだ……!」

「さぁ………地獄を楽しみな……!」






それぞれの決め台詞と共に戦闘を開始する戦士達。


拳が、刃がぶつかり合う……。

戦いが始まり数分、戦火は拡大していく一方だ。







「……お願いね………私のライダーたち」







まるで祈るかのようにカードを握りしめる。







これは誰も知らない戦い。誰も知らない物語………。
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