Phase.5 再会─眠れ、愛しの姫君よ─
「確かに確信は持てねぇ……実際に見た訳じゃねぇしな。
でもミィ……お前、その……あの時助けてくれた“仮面ライダー”、なんだろ?」
「……」
「やっぱりな……」
その沈黙が答え。
黙る俺を見て、やはりと言った感じに頷く秋くん。
やっぱり、伊達に一緒にいるわけじゃない。
「わかったらみっちゃんを止めてよ!これ以上危険な目に合わせる訳には……」
「行かせてやれ……。俺たちがミィの足枷になってどうすんだ」
“自分よりも弱々しくて頼りない道紀(おれ)をなんとしても守らねば”。
口には出さないが、彼女は心の奥底でそう思ってるのだろう。
その思いがあかりんを焦らせてるのは分かる。
それは俺が頼りなくて情けなかったから。
でも……今は違う。
それを貫く覚悟を俺から感じ取ってくれたのか、秋くんはただ行かせてやれと優しく彼女の手を握る。
「………それとも篠宮はミィに助けられなかったっていう後悔しろっていうのか?」
「それは………」
彼女は涙を流しながら目を反らす。
あかりんだって俺が友達を助けられなかった事を後悔していることは知っている。
ようやく、あかりんはその手をそっと離した。
「…………
…………みっちゃん、これだけは約束して。
……絶対に戻ってくるって」
「うん!」
涙を拭い彼女は俺を見つめる。
その瞳にはやはり拭いきれない不安が見え隠れしているように見える。
だから、俺はあかりんを安心させたくて、笑顔を見せた。
「行ってこい、ミィ!」
「うん!行ってくる!」
俺は秋くんに背中を押され、ベルトを片手に現場へと向かう。
これから知らない誰かを護るために大切なあの人を殺す。
否、あの人の姿をしたあの人でないものを駆除する。
…………頭では分かってる。
これは“正しい”ことなのだと。
でも俺は…………!
でもミィ……お前、その……あの時助けてくれた“仮面ライダー”、なんだろ?」
「……」
「やっぱりな……」
その沈黙が答え。
黙る俺を見て、やはりと言った感じに頷く秋くん。
やっぱり、伊達に一緒にいるわけじゃない。
「わかったらみっちゃんを止めてよ!これ以上危険な目に合わせる訳には……」
「行かせてやれ……。俺たちがミィの足枷になってどうすんだ」
“自分よりも弱々しくて頼りない道紀(おれ)をなんとしても守らねば”。
口には出さないが、彼女は心の奥底でそう思ってるのだろう。
その思いがあかりんを焦らせてるのは分かる。
それは俺が頼りなくて情けなかったから。
でも……今は違う。
それを貫く覚悟を俺から感じ取ってくれたのか、秋くんはただ行かせてやれと優しく彼女の手を握る。
「………それとも篠宮はミィに助けられなかったっていう後悔しろっていうのか?」
「それは………」
彼女は涙を流しながら目を反らす。
あかりんだって俺が友達を助けられなかった事を後悔していることは知っている。
ようやく、あかりんはその手をそっと離した。
「…………
…………みっちゃん、これだけは約束して。
……絶対に戻ってくるって」
「うん!」
涙を拭い彼女は俺を見つめる。
その瞳にはやはり拭いきれない不安が見え隠れしているように見える。
だから、俺はあかりんを安心させたくて、笑顔を見せた。
「行ってこい、ミィ!」
「うん!行ってくる!」
俺は秋くんに背中を押され、ベルトを片手に現場へと向かう。
これから知らない誰かを護るために大切なあの人を殺す。
否、あの人の姿をしたあの人でないものを駆除する。
…………頭では分かってる。
これは“正しい”ことなのだと。
でも俺は…………!