「この人は真中 姫華(まなか ひめか)さん。
ちょっと前までここで働いてた人だよ。

前に落ち込んでここに来た時にお世話になったんだ」


流石に幼稚園時代からの長い付き合いからあかりんが不機嫌になったのを放っておくわけにはいかない。

変な誤解を生まないように彼女を………真中 姫華さんをあかりんに紹介する。




「そうなんだ……あ、篠宮 明梨です」


「篠宮さんね、よろしく！」


紹介され自己紹介をすると、姫華さんはあかりんに握手を求める。


あかりんは少し戸惑ったような顔をしたが握手に応じた。




「しっかし久しぶりだねぇ……松本くん元気にしてた？」


「はい！今日も2人で遊びに来ました！」


「そっかぁ、でもあんまり絵のうんちくとかばかり話しちゃダメよ？」


「大丈夫、わかってますって！」


俺は姫華さんにサムズアップしてみせる。



「じゃああたしお邪魔みたいだしそろそろ行くね！

篠宮さん、松本くんをよろしくね！」


「あ、はぁ………」


そういうと2人に手を振り姫華さんは足早に去っていった。