Phase.4 再会─出会いと別れと─
「………あたしは一体……?」
「よかった……気がついたんですね」
「……そうだ、怪物が…!」
「怪物なんてどこにもいませんよ……きっと悪い夢でも見てたんですね」
怪物を見てしまったことを思い出し怯えだす女性に俺は彼女を安心させるべく微笑みかける。
「不安なら俺が送って行きますよ。夜も遅いですしね」
「あなた…………」
ぼーっと道紀の顔を見つめる女性。
やがて口を開き………
「………男の子だったのね」
これには俺もカマラーダも盛大にずっこけた。
─────
「こんな時間まで何してたの!?」
「………すいません」
あれから女性を送り届け、女性の身辺警護を自称し
女性の自宅周辺でカマラーダとともに張り込みをしていた。
しかし、深夜に男子高生が1人で女性の自宅周辺をうろついていることを不審に思われない訳などなく
警察に補導され、ユカ姉の待つアパートに帰って来たのだ。
「すいませんじゃわからーんっ!」
「………すいません」
明け方の部屋にテーブルを叩く音が響き渡る。
これじゃさっきと逆じゃんか。
だけど、怪物が現れたことや怪物に関する記憶が消されるという事実など今のユカ姉に……
いやユカ姉どころか誰に話しても信じては貰えないだろう。
しかも証人はしゃべるバイクことカマラーダのみ………
俺は、ただただ萎縮することしか出来なかった。
「よかった……気がついたんですね」
「……そうだ、怪物が…!」
「怪物なんてどこにもいませんよ……きっと悪い夢でも見てたんですね」
怪物を見てしまったことを思い出し怯えだす女性に俺は彼女を安心させるべく微笑みかける。
「不安なら俺が送って行きますよ。夜も遅いですしね」
「あなた…………」
ぼーっと道紀の顔を見つめる女性。
やがて口を開き………
「………男の子だったのね」
これには俺もカマラーダも盛大にずっこけた。
─────
「こんな時間まで何してたの!?」
「………すいません」
あれから女性を送り届け、女性の身辺警護を自称し
女性の自宅周辺でカマラーダとともに張り込みをしていた。
しかし、深夜に男子高生が1人で女性の自宅周辺をうろついていることを不審に思われない訳などなく
警察に補導され、ユカ姉の待つアパートに帰って来たのだ。
「すいませんじゃわからーんっ!」
「………すいません」
明け方の部屋にテーブルを叩く音が響き渡る。
これじゃさっきと逆じゃんか。
だけど、怪物が現れたことや怪物に関する記憶が消されるという事実など今のユカ姉に……
いやユカ姉どころか誰に話しても信じては貰えないだろう。
しかも証人はしゃべるバイクことカマラーダのみ………
俺は、ただただ萎縮することしか出来なかった。