Phase.4 再会─出会いと別れと─

「ていうか要件は何?ただなんとなく呼んだわけじゃないよね?」


「………実はさ、色々と教えて欲しい事があって」


流石は機械だ。カマラーダはこちらの意図に気づいていたようだ。



「なぁに?」


「まずさ、あの怪物は何?」


カマラーダに促され、まずは気になっていた怪物について尋ねる。


プライムレイザーを初めて装着したときにラーニング出来たのは
あくまでもプライムレイザーの使い方とプライムの武器のリストだけだ。

ユカ姉の異変についても気になるけど、
まずは自分が戦っている怪物について知っておこうと考えたのだ。



『あれは“アンゲロス”……地球上の様々な動植物の能力を備えた怪物さ。
ちなみに昨日一緒に戦ったのはコウモリのアンゲロスだね』


「アンゲロス……“天使”か………」


アンゲロスとはギリシャ語で『神の使い』という意味を持つ言葉で
『エンジェル』という言葉の語源ともなった言葉だ。


確かにこれまで戦ったアンゲロスとかいう怪物たちにはモチーフになった生き物の他に
天使の輪やら天使の翼といった機関があったように思える。



「じゃあ、そのアンゲロスたちはどこから来るの?」


「さぁ?」


「さぁ、って……ちゃんと答えてよ」


アンゲロスと呼ばれた怪物がどこからやって来るのかという質問に
カマラーダはわざと惚けたような態度をとる。


コイツが何か知っているというのは態度でわかる。
俺は答えるように催促するけど………



「それは、戦ってるうちにわかると思うよ」


と一言。



これには俺も呆れてしまい……




「わかった。もういいよ……」



カマラーダに聞こうとした自分がバカだったと一瞬後悔する。

しかし、その後悔は次の言葉でかき消えることになった。




「ただ、アンゲロスや君たちを“監視”してる奴らがいるのは確かだよ」
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