公園にたどり着くとベンチに座り、ポケットからあるものを取り出す。



それはルービックキューブのような形をしており、
ユニコーンにバイク、ケンタウロスと一見関連性のないものの絵柄がばらばらに描かれている。



あのしゃべるバイク、カマラーダのパネルの下にセットされていたものであり、
戦いのあとカマラーダに託されたものだ。



俺はこのルービックキューブ型の機械の絵柄をバイクの絵柄に揃える。


するとルービックキューブ型の機械が光りだし、
どこからともなくバイクのエキゾーストノートが聞こえてきて………




「はぁい！お待たせ～！みんなのアイドル、カマラーダちゃんだよ！」



陽気な声と共にカマラーダがやって来た。


そして道紀の目の前で停止すると
呼んでくれて嬉しいと意思表示でもするかのようにウィンカーを点滅させる。


どうやらこのルービックキューブ型の機械の絵柄を揃えるとカマラーダがやって来るようだ。




「……随分と早いんだね」


「そりゃあご主人様を待たせる訳にはいきませんから」



困惑しきった様子の道紀に対し、カマラーダは相変わらず軽いノリで返す。



…………これからやることが少し気が引けてしまうくらいに。