Phase.3 疾走─駆け抜ける騎兵─
「夢か……」
あれは、俺が9歳の頃であった。
俺には早瀬 裕(はやせ ゆう)という仲の良かった友達がいた。
裕とは幼稚園の頃からの仲で、よく明梨も入れて3人でよく遊んだ。
今で言うところの秋くんのような感じかな。
まぁ、秋くんよりずっと大人しいしベタベタして来るような子じゃなかったけども。
でもそんなある日のこと、裕が虐めっ子に襲われていたんだ。
助けなきゃ、って思ったよ。でも怖かった。
全く体動かなかったんだ。そのせいで………裕を助けることができなかった。
それから数日がして裕は転校していった。
その時の…………この街を去っていく裕の悲しげな表情が今でも忘れられない。
今でも夢に出てくるんだ。こんな風にね。
「裕……」
灯りをつけ、ふと机の上に置かれたベルト型の機械を見る。
よくよく見てみるとバックル上部にPRIME LAYSER……“プライムレイザー”と刻まれている。
おそらくこのベルトの名前だろう。
あれは、俺が9歳の頃であった。
俺には早瀬 裕(はやせ ゆう)という仲の良かった友達がいた。
裕とは幼稚園の頃からの仲で、よく明梨も入れて3人でよく遊んだ。
今で言うところの秋くんのような感じかな。
まぁ、秋くんよりずっと大人しいしベタベタして来るような子じゃなかったけども。
でもそんなある日のこと、裕が虐めっ子に襲われていたんだ。
助けなきゃ、って思ったよ。でも怖かった。
全く体動かなかったんだ。そのせいで………裕を助けることができなかった。
それから数日がして裕は転校していった。
その時の…………この街を去っていく裕の悲しげな表情が今でも忘れられない。
今でも夢に出てくるんだ。こんな風にね。
「裕……」
灯りをつけ、ふと机の上に置かれたベルト型の機械を見る。
よくよく見てみるとバックル上部にPRIME LAYSER……“プライムレイザー”と刻まれている。
おそらくこのベルトの名前だろう。