「これは………！」


でも、まさか俺に戦えなんて言うわけなんてないよね……？




「これさえあれば……逃げ切れるはずだ……このベルトを付けるんだ」



ベルトを渡され動揺する俺に、ベルトを付けるようにいう。


なるほど。あれだけの超人的な力を発揮出来るんだ。

これであのスーツを着込んで女の子抱えてダッシュすれば逃げられるってことか。




俺は恐る恐るベルトを装着した。





ドクン。





───その時である。





俺の頭の中に膨大な量の情報が頭に流れ込んできた。


このベルトの使い方から、ライダーの武器。





────そしてこの場を切り抜ける“最もいい方法”も。







｢…………ラーニング、完了｣





《HEY YOU！ ARE YOU READY！？》



このベルトの使い方をラーニングすると、俺はベルトの赤い発光体に手を翳す。




この場に似つかわしくないハイテンションなガイダンスボイスが再生される。



これで変身認証(オーソライズ)が完了。



あとは変身するだけだ。