Phase.1 邂逅─日常の崩壊─

「え………?」




そこにいたのは…………





光で構成されたマフラーや触覚。
紺色の装甲。
バッタを模した仮面。
全身にはエネルギーを循環させるラインドライブが走っている。
そして目を引くのは銀色のベルト。






随分と機械的な印象を受けるが光のマフラーをたなびかせるその姿はまさに………






「嘘………でしょ……………」






テレビでよく見る“あのヒーロー”そのものだったんだ。













「仮面………ライダー………?」





────『なんてことのない日常は実は目に見えない奇跡の連続』。




誰かがそう言った。




でも、これから先もずっと続くのだと思っていた。




しかし、そんな日常は…………呆気なく終わりを迎えた。







────こうして俺たちの日常は崩壊した。
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